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コンディション調整重視の手倉森監督が「ブラジル戦」を試金石とする理由とは

2016.07.19

手倉森ジャパンがリオ五輪に向けて、国内最後の合宿をスタートさせた [写真]=野口岳彦

 リオデジャネイロ・オリンピック日本代表チームが19日、千葉県内で本大会に向けた合宿を開始。手倉森誠監督は8月に開幕するリオ五輪に向け、コンディショニングとメンタル調整のキーポイントを明らかにした。

 日本がリオ五輪のグループステージを戦うのは、ブラジル北部のマナウスとサルヴァドール。赤道にほど近い高温多湿な気候が特徴だ。手倉森監督は現地の厳しい環境を踏まえて、大会を勝ち抜くためのキーポイントに「気力と体力」を挙げ、2日間の国内合宿を含めて、8月4日(現地時間)のナイジェリア戦に「焦らずに持っていきたい」という意向を明らかにした。

 今回、選手たちは明治安田生命J1リーグで3連戦を消化した上での集合になったが、指揮官は現状にポジティブな見解を示した。

「(選手たちに)試合をできるコンディションは十分にある。ここから上げるようなことがあったら、大会を通じて戦い抜けないし、今は回復するだけで十分。向こうへ行ったら、アジリティとパワーを適度に入れ込めればというイメージはあります」

 コンディションを整えた上でポイントになるのは、最後のテストマッチとなるブラジル五輪代表戦だ。優勝が厳命され、オーバーエイジにネイマール(バルセロナ/スペイン)を招集した開催国との一戦で、手倉森監督は「自分たちのスピードとパワーを確認したい。それが通用するのであればいい状態で、少し後手を踏むような状態だったら初戦の戦い方を少し工夫しなければならない」と本大会への試金石とする意向を示している。

 21日の出国後、五輪代表はブラジル国内での事前合宿、同国のゴイアニアで行われるブラジル五輪代表戦を経て、マナウスへと入る。指揮官はそこで本格的に「メンタルのスイッチを入れる」という。しっかりチームの現状を確認した上で、最終的にチーム一丸となって大きな目標を達成するための動きに出るというわけだ。

 五輪代表チームは千葉県内で2日間のトレーニングを積んだ後、21日に出国。いよいよ決戦の地・ブラジルへと渡る。

文=青山知雄

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