悔しさ残るトゥーロン大会…手倉森監督「3敗をリオに繋げられれば」

手倉森誠

イングランド戦に臨んだU-23日本代表の手倉森監督 [写真]=Getty Images

 U-23日本代表は、27日に行われた第44回トゥーロン国際大会のグループステージ第4節でU-22イングランド代表と対戦。善戦したものの、前半に献上したPKにより0-1で敗れ、大会を1勝3敗で終えた。

 試合後のインタビューに応じた手倉森誠監督は「PKで取られたことが非常に悔やまれる。決めきれなかったからこそ、引き分けにできなかった。上げなければいけない精度はたくさんある」と試合を振り返ると、課題として「一人ひとりの精度、得点力、スピードとパワー」を挙げた。その上で「ピッチ内の共通理解の部分は落とし込められたこともある。3敗で学んだものをリオに繋げられれば。なんとなく本大会でも戦えそうな気配は見えた」と手応えも口にした。

 MF喜田拓也は、負傷したDF三浦弦太の代わりに急きょセンターバックに入ったが、「ピッチに立つ以上は関係ない。責任を持って戦わなければならない」とコメント。「勝ちきれなかったのは悔しい」と喜田が続けると、DF植田直通も「こんなもんではオリンピックは戦えない。今回のような相手ぐらいには勝てないと、オリンピックで結果は出ない」と危機感を募らせた。

 MF井手口陽介は、終盤に慣れない左サイドバックでプレーしたが、「どこのポジションでも負けたくないという思いでやりました」と振り返り、「やれない部分の方がいっぱい見つかったので、クラブに帰って課題をなおしていきたい」と成長を誓った。

 この日、キャプテンを務めたMF大島僚太は、「経験できないようなチームとできた。負けたのは悔しい。まだまだだと痛感した」と敗戦を悔やむと、課題として「決定力っていう言葉で片付けたくはない。最後のところの質をもっと上げていかないといけない。球際や最後の質はクオリティが低かった。各自で取り組んでいかないといけない」と語った。

 また、大島は帰国後、初招集されたA代表に合流する。「よりいろいろな課題を突きつけられると思う。それがオリンピックに繋がると思うので、1日1日を大切にやっていきたい」とA代表での経験をU-23代表へ還元できるよう意気込んだ。

モバイルバージョンを終了