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故郷の熊本に“戦う姿勢”を…U23代表DF植田「プレーで元気を与えたい」

2016.05.10

対戦相手のガーナについては「リオ五輪のいいシミュレーションになる」と語った植田 [写真]=浦正弘

 熊本地震で被害に遭った被災者への思いを胸に、DF植田直通鹿島アントラーズ)がピッチに立つ。U-23日本代表は10日、翌日に控えたガーナ戦に向けて最終調整を実施。練習前には募金活動を行った。

 植田の故郷・熊本への思いは強い。地震発生の2日後に行われた明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第7節の湘南ベルマーレ戦、特別な思いで一戦に臨んだ植田は試合後のインタビューで目に涙を浮かべた。その翌日には1泊2日の強行日程で現地入りし、支援物資を届けた。「僕が何かを与えないといけない立場なのに、みんなが僕を心配してくれました。『サッカー頑張って』とたくさんの人に声をかけてもらった」。被災地で激励を受けた植田は、改めてサッカーができる喜びを感じたという。

 前日練習のこの日は悪天候にも関わらず、約100名のファン・サポーターが募金会場のベストアメニティスタジアムに足を運んだ。植田は「熊本から来たという方もいましたし、僕の心配をしてくれました。応援してくれる方たちのためにも、明日の試合を頑張りたい」と静かに闘志を燃やす。ガーナ戦には家族や知人も観戦に訪れる。「僕はいつも応援してもらっている。明日はしっかりと元気を与えられるようなプレーをしたい」。次は自分が熊本へ元気を届けるために――。植田は「戦う姿勢を絶対に見せないといけない」と意気込みを示した。

取材・文=高尾太恵子

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