香川(左)のゴールを祝福する岡崎(右) [写真]=兼子愼一郎
2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選が29日に行われ、日本代表はシリア代表を5-0で下し、首位通過を決めた。
日本はオウンゴールで先制して前半を折り返すと、66分に香川真司がエリア内右から左足ハーフボレーで追加点を奪取。86分には香川のクロスから本田圭佑がヘディングでネットを揺らし、2次予選6試合連続ゴールをマークした。その後、香川のこの日2点目や原口元気にも得点が生まれるなど、シリア相手に大勝を収めた。
試合後、『サッカーキング』ではサッカー解説者のセルジオ越後氏に話をうかがい、試合を振り返ってもらった。
「予想していたよりも大味な試合になったね。いいところと悪いところが入り混じったような試合になったよ。前半はあれだけチャンスがあって、オウンゴールでの1点だけ。コーナーキックもたくさんあったが得点にできない。カウンターをしっかりゴールにはつなげたが、チャンスをきっちり決められないという点は以前から変わっていないね。これは運がないということではない、明らかな課題だよ」
「アフガニスタンよりも実力が上なシリアを相手にしたとき、レギュラーとして出たメンバーが不動と言える選手ばかりなことも気になるよ。年齢を重ね、研究されていったなでしこジャパンと同じ道をたどらないようにしないといけない。ただ、取って代わるような選手がいないことも事実。選手層の薄さは懸念点だ」
「最終予選に向けて、ここまでのアジアでの戦いをリセットしなければいけないね。最終予選の組み合わせ抽選では第1ポットから漏れることになるが、それはチャレンジャーであることを意味する。二次予選で誰がよかった、どのプレーがよかったといったことは忘れたい。二次予選の相手にできていたプレーが、最終予選ではできなくなる。別のプレー、別の判断をしなければいけない。だから、二次予選でのことはリセットする必要があるよ」