すでに最終予選進出を決めている日本。シリアに勝利し、首位突破を目指す [写真]=兼子愼一郎
首位突破を懸け、日本代表は29日に2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選でシリア代表と対戦する。サッカー解説者のセルジオ越後氏は、「スタートで躓いた分、きちんと締めるべき」と活を入れた。
日本は初戦のシンガポール戦でまさかのスコアレスドローに終わったものの、その後は順調に勝ち点を積み重ね、24日のアフガニスタン戦後に2次予選突破を決めた。しかし、最終予選のポット分けはFIFAランキングをもとに決定するため、ここで負けて順位を落とすわけにはいかない。セルジオ氏は「(グループ)1位は褒められることではなく、当然のこと。最終予選に期待を持たせてくれるような内容の試合をしてほしい」とコメント。最終予選、さらにはロシアW杯を見据えても、シリア戦で“勝って当たり前”の試合をする必要がある。
先発については、「今回は相手をリスペクトして、2ボランチで臨むだろう。今、最も期待している選手を先発で出してくる」と話す。「4-3-3」の布陣で、DFは右から酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)、吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)、森重真人(FC東京)、長友佑都(インテル/イタリア)が並び、中盤にはMF長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)と山口蛍(ハノーファー/ドイツ)のダブルボランチ。トップ下がMF香川真司(ドルトムント/ドイツ)で右ウイングにMF本田圭佑(ミラン/イタリア)、センターフォワードにFW岡崎慎司(レスター/イングランド)が入ると予想した。「あとは左に宇佐美(貴史)を持ってくるかどうか。原口(元気)もあり得る。GKは西川(周作)が復帰するだろう。試合が始まって、苦戦しているようだったらハーフナー(マイク)を投入するかもしれないね」。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は前日会見で、「相手の誘いに乗らないようにしないといけない。シミュレーションや演技をして、我々のリズムを壊しにくるだろう。その準備をしなければならない」と注意すべきポイントを挙げていた。だが、これに対してセルジオ氏は「何を恐れているんだろうね」とバッサリ。「しっかりと自分たちのサッカーを慌てずにやればいいだけのこと。相手にそういう演技をさせない内容を示したらいい」と語った。
ハリルジャパンにとって無失点勝利は最低限のノルマ。セルジオ氏は「しっかりと差を付けて、最終予選が勝負だということを見せつけてほしい」と求めた。シリア戦は本日29日の19時30分にキックオフを迎える。
By サッカーキング編集部
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