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手倉森監督が武蔵、松原の負傷離脱に檄「他のメンバーにはチャンス。ギラギラしてほしい」

2016.03.10

取材に応じた手倉森監督 [写真]=青山知雄

 U-23日本代表の手倉森誠監督が9日、東京都内・JFAハウスの記者室でブリーフィングを実施。リオデジャネイロ・オリンピック本大会のメンバー入りを目指していたアルビレックス新潟FW鈴木武蔵、DF松原健が同日に全治約3カ月と診断された件について言及した。

 1月に行われたリオ五輪アジア最終予選でエースとして活躍した鈴木は2月28日の練習中に左大腿四頭筋肉離れを発症。日本代表選出経験のある右サイドバックの松原は右ひざ外側半月板損傷で手術を行い、ともに全治約3カ月となり、本大会出場に黄信号が灯った。2月中旬には両サイドバックをこなすFC東京DF室屋成も左足ジョーンズ骨折で全治約3カ月と診断されており、松原の離脱で右サイドバックの選手層に大きな不安を抱えることになってしまった。

 本大会に向けたチーム作りに影響が出かねない状況だが、手倉森監督は「今までも大会ごとに離脱と追加招集という仕事を繰り返してきた中で、彼らもサッカー人生を懸けて戦っているから、アクシデントはつきものだと思う。目いっぱいやってくれているからケガをしてしまう。自己管理について言う人がいるかもしれないけれど、彼らのケガはそういったものじゃない。彼らには焦らずにやってもらいたい」とフォロー。その一方で「他のメンバーはチャンスがあると考えてギラギラしてほしい。この世代を幅広く見てきた中で、そういったパワーも必要になってくる」と最終予選でメンバー外となった選手たちの奮起を促した。

 今後は3月末に実施するポルトガル合宿の内容と結果を踏まえて、オーバーエイジの起用と考え方を進めることになる。最終予選を勝ち抜いたメンバーを中心に、負傷離脱組に代わる選手たちを加えて渡欧する形だ。

「今回の戦いぶりでオーバーエイジの選考基準は変わってくる。このポルトガル合宿で見ていくという話はメディアを通じて選手たちに伝わっていると思いますから」

 最後に「いつも真剣勝負ですよ」と口にして記者室をあとにした手倉森監督。負傷離脱組の順調な回復を待ちながら、それを上回るような選手の奮起に期待した。オーバーエイジ招集を左右する運命のポルトガル合宿。そのU-23日本代表メンバーは週明け14日に発表される。

文・写真=青山知雄

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