カンボジア戦でシュートを放つFW岡崎慎司 [写真]=兼子愼一郎
日本代表は、17日に行われた2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア2次予選でカンボジア代表と対戦し、2-0で勝利を収めた。MF長谷部誠に代わってキャプテンマークを巻いて出場したFW岡崎慎司が試合後、記者団の取材に応えている。
苦戦を強いられた日本はスコアレスで前半を折り返すと、51分にMF柏木陽介のFKから相手のオウンゴールを誘い先制。その後、途中出場の本田圭佑が終了間際の90分にヘディングシュートでチームに2点目をもたらした。
「うまくいった部分はありましたし、ポンポンって崩したシーンもあったと思うんですけど」と試合を振り返った岡崎は、「もちろん監督は前半終わって怒っていたんですけど、まあ、新しいチームっていうのもあるし。ちょっと単調だったっていうのはあると思う。それでもチャンスは作れていたし、相手が体張ってよくやってたなと」と、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が不満を露わにしていたことを明かした。
指揮官の怒りについては、「相手の方が戦えてる、自分たちは迷いながらサッカーしてるっていうか。負けてもいいからもっと大胆に行けみたいな感じだった。まだ出し切ってないってことでの怒りだと思う」と説明している。
後半開始早々の47分にはPKのチャンスでキッカーを務めたものの、GKにストップされてしまった。「(キッカーは)決まってたんで自分が蹴ったんですけど、まあ久しぶりに蹴ったし、ちょっと緊張もあったとは思うんですけど。ゲーム中はあんまり蹴ったことなかったんで」と、2011年のアジアカップ・韓国代表戦以来となるPKに、緊張していたと話した。
それでも、「まあでもメンタルなんで、ああいうところって。今後もし蹴るチャンスがあるっていうんだったら、もう1回、そういうところでやっぱり経験してかないと。もちろん決めなきゃいけなかったんですけど、いい経験ですかね。チームが勝ったことで救われた部分はあるんで」とポジティブに捉え、挽回のチャンスに意欲を見せている。
先制点のオウンゴールは岡崎と相手選手が競り合う形で生まれたが、誰に当たったかは「ちょっとよくわかんないですね」とコメント。また、キャプテンとして出場したことも含めて、「今日は全部いい経験やったかなと思います」と述べると、「苦い経験でもあるし、勝ったんですけど、若いチームを自分の手でもっと楽にしてやれなかったっていう悔しさもあるし。ただキャプテンマークを巻けたことで、自分がもっと成長しなきゃいけないって思えたし、監督もまだまだ満足してないと思うし、そういう意味ではこれで(代表は)今年終わりですけど、プレミアリーグは続くんで、自分のやるべきことは一緒かなと思う」と今後に向けて意気込んだ。