会見に臨んだ日本代表のハリルホジッチ監督 [写真]=兼子愼一郎
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が11日、翌日にシンガポールとのロシアワールドカップ アジア2次予選を控えて前日会見を実施。圧倒的に攻め込みながらスコアレスドローに終わった6月の対戦を「苦い経験だった」と振り返り、改めてリベンジを誓った。
「確固たる決意でリベンジしよう」
選手たちにこう呼びかけたという指揮官は、アウェーで臨むシンガポール戦を「前回の対戦よりも難しい試合になる」と警戒しながらも、「しっかりとしたクオリティ、決断を持って勝つことにトライしてくれると思う」と選手たちに信頼を寄せた。
この試合でしっかりとした内容とスコアで勝ち切ることが、日本代表を一歩前進させる。現地記者から「勝利すれば1-0でも十分か?」と問われた指揮官は「まず勝つことが大事」としながらも、「たくさん点を取ることを期待している」と回答。「我々よりも強くない相手から、できるだけたくさん取るという姿勢が大事。それが選手とチームの原動力にならなければいけない。できるだけ点を取りたい。それが私の哲学だ」とシンガポールを圧倒しての勝利を求めた。
この試合が終われば、次戦は3月。このまま2次予選を通過すれば、来年9月からは最終予選がスタートする。そのためのレベルアップは不可欠だ。将来を見据えた指揮官は今回の会見でも「フィジカル、タクティクス、メンタル。テクニックもそうだ。とにかくスピードを持ってやることが重要。特に前に向かうスピードがあれば、どんな国のディフェンスでも崩せる。そこを向上させたい」と最終予選、さらにワールドカップ本大会を見据えたコメントを残している。
まずは目前に迫ったシンガポール戦で6月の悪夢を払拭することが、「どうして点が取れなかったのか」と思い悩んだ監督の頭をクリアにするはず。もちろん選手たちも胸につかえていたモヤモヤが取れるだろう。今回のゲームで勝利することができれば、同日に試合のないシリアを抜いて日本代表が正式にグループEで首位に立つ。そういう意味でも、このシンガポール戦が保つ意味は大きい。万里の道も一歩から。世界で結果を出すために、ハリルジャパンがあらゆる戸惑いの元となったシンガポール戦で“再出発”を目指す。
By サッカーキング編集部
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