U-22日本代表候補合宿に初参加の関根(右)。最終予選メンバー入りを狙う
ようやく手倉森ジャパンに初招集された浦和レッズ所属のMF関根貴大が、「ここで結果を残さなければ、生き残ることができない」と、リオ五輪最終予選のメンバー入りに向けて闘志を燃やした。
U-22日本代表候補は25日、佐賀市内でトレーニングキャンプを開始。24日に試合が行われたJ1リーグの選手が、ランニングなどの軽めの練習を行った。
最初はやや緊張した面持ちでチームの輪に入った関根だったが、「合宿はたったの5日しかない。ピッチ外でのコミュニケーションは大事だし、これもピッチで結果を出すための準備」と、ランニングの際はFW鎌田大地(サガン鳥栖)と談笑するなど、自ら積極的にコミュニケーションを取った。
関根は2年目を迎えた今季、1stステージ途中からレギュラーの座を掴むと、16試合4得点を記録し、チームの1stステージ無敗優勝に貢献した。これまでチームの主力として活躍しながらも、U-22日本代表とのシステムの違いなどから招集を見送られてきた関根に、今回ついに白羽の矢が立った。
リオ五輪アジア最終予選を兼ねたAFC U-23選手権カタール 2016を約3カ月後に控えた貴重な合宿。関根は、「自分にとってはここで結果を残さなければ、生き残ることができない。自分の持ち味を出すことが大事。日本を背負って戦えるチャンスが今そこにあるので、最終予選のメンバーに入れるようにしっかりとやっていくだけ」と意気込みを示した。初招集した手倉森誠監督は「彼とは個人的にも話をしたいと思っている。浦和レッズでの役割りと、日本代表での役割りを言葉でも刷り込む必要があるだろう」とコメント。関根に対して自らの考えをダイレクトに伝える構えだ。
26日にはJ2勢も合流し、27日に福岡大学と、29日に鳥栖と練習試合を行う。「クラブとはサッカーも違うし、求められることも多少なりとも違ってくる。そこへの柔軟性であったり、結果を残すこと、チームにどれだけ自分が貢献できるかというところをアピールしなければ意味がないと思うので、そこは意識しながらやっていきたい」と気を引き締めた関根。最終予選の23人枠に入るためには猛アピールが必要になる。
文=高尾太恵子
By 高尾太恵子
サッカーキング編集部