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アジア相手に得点量産でカズ超えへ…勝利をもたらす豪快な一撃に期待の岡崎慎司

2015.09.02

2日の練習に臨んだ日本代表FW岡崎慎司 [写真]=兼子愼一郎

文=元川悦子

 勝ち点3が必要不可欠な2018年ロシア・ワールドカップ・アジア2次予選のカンボジア戦(埼玉)が明日3日に迫った。8月31日から事前調整を行ってきた日本代表は前日夕方、会場となる埼玉スタジアムで23人揃って非公開で公式練習を消化。今回も引いてくる相手を攻略する攻撃パターンを繰り返し確認した模様だ。

 前日会見に臨んだヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「欧州組は時差ぼけや疲労があると思うが、今朝のミーティングでも選手たちの目がしっかりと(できると)答えていた」と語っており、本田圭佑(ミラン)や香川真司(ドルトムント)ら欧州組の状態も問題ない様子。おそらくGK西川周作浦和レッズ)、DF(右から)酒井宏樹(ハノーファー)、吉田麻也(サウサンプトン)、森重真人FC東京)、長友佑都(インテル)、ボランチ・山口蛍セレッソ大阪)、長谷部誠(フランクフルト)、2列目右・本田、左・武藤嘉紀(マインツ)、トップ下・香川、1トップ・岡崎慎司(レスター)というスタメンが濃厚と言える。

 2列目をリードする本田と岡崎に対して、指揮官は「ポジションチェンジをすることは可能。彼らは自分に求められていることが分かっているので、非常にいいプレーが見られると思っている」と絶大な信頼を口にした。2人がうまくスイッチを入れないと、日本の攻撃は機能しない。両選手のバランスの取り方が気になるところだ。

 そして、ゴールという部分で最も大きな期待が寄せられるのが岡崎だ。国際Aマッチ93試合出場44ゴールという日本代表歴代3位の輝かしい実績は比類なきものがある。ハリルホジッチ監督も、「ゴール前のクオリティは今、岡崎だけが少し高いレベルの高い選手だ」太鼓判を押している。新天地・レスターでウエストハム相手に挙げた今シーズン初ゴールは非凡な得点感覚を強く印象づけた。

「ドイツは戦術がしっかりしているから、相手(守備陣)がやることが予測できる。でもイングランドは個の力だから予測できない難しさがある。慣れるまでに時間がかかると思う」と岡崎はいつも通りの謙虚な口ぶりだったが、「自分の役割はボックス内でどれだけ仕事ができるか。それを明日の試合ではやりたい」とゴールハンターらしい貪欲さは強く前に押し出した。

 そんな岡崎だが、屈辱的なドローに終わった6月のシンガポール戦(埼玉)ではシュート3本にとどまり、持ち前のアグレッシブさは影を潜めた。「最後の方になるにつれて、みんながどんどん中に入ってきた。サイドが中に入ってきたらサイドバックがそのスペースに走りこむとか、そういう連動性も足りなかった。つなぐにしてもどこかでダイレクトに入れないとはがせない。そこが日本人に欠けている部分。イメージの共有をしながら戦うことが大事だと思います」と前回の反省を踏まえて、引かれた相手の攻略法を模索していくつもりだ。

 確かに格下であろうと、自陣に人数を割いて守ってくる相手から点を取るのは難しい。それでも、日本の絶対的エースFWである岡崎はそのハードルを超えなければならない。日本代表歴代得点ランキング2位につける三浦知良(カズ=横浜FC)との得点差は11。その目標に到達するためにも、アジア勢からのゴール量産は不可欠だ。今回はこれまで以上に厳しいマークに遭うのは必至の情勢だが、「チームが今、一番必要としてるのはゴールと勝利。それに自分が貢献できるようにしたい」と本人も決意を新たにした。

「(ハリルホジッチ)監督も自分に1つだけ言うのは、ボックス内でどれだけ相手と戦えるか。それ以外のことはあまり言われない。最後のゴールを決める役割を任されていると思うんで、ディフェンスラインとの駆け引きを重点的にやりたい」と言い切った岡崎には、とにかく日本に勝ち点3をもたらす豪快な一撃を見せてもらうしかない。

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By 元川悦子

94年からサッカーを取材し続けるアグレッシブなサッカーライター。W杯は94年アメリカ大会から毎大会取材しており、普段はJリーグ、日本代表などを精力的に取材。

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