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原爆投下から70年…吉田が自身のブログで故郷長崎への思いを綴る

2015.08.09

吉田は長崎の特別な日に合わせてブログを更新した [写真]=VI Images via Getty Images

 サウサンプトンに所属する日本代表DF吉田麻也が、長崎への原爆投下から70年を迎えた9日に『70』のタイトルでブログ(http://ameblo.jp/mayayoshida/)を更新した。

「長崎に原爆が落とされて70年です」と切り出すと、「どんどん戦争や原爆についての生の声は減っていきます。聞けなくなる前に経験者の方の話を聞いてみたいとずっと思ってました」とコメント。長崎県出身の吉田は、12歳で名古屋グランパスの下部組織に入団するまで過ごした故郷の特別な日に、自身の思いを綴った。

 今回、日本テレビ系の報道番組『NEWS ZERO』からのオファーで長崎を訪問し、原爆経験者から直接話を聞く機会を得たという吉田は、「やはり本やネットの情報よりも生々しいお話は物凄く勉強になったし心に突き刺さりました」と語る。

 立山防空壕や山王神社にも足を運んだ。実際に一本足鳥居、奥の楠を目にした吉田は、率直な思いを伝えた。

「やっぱり建物は劣化します。一本足鳥居も防空壕も、今後何十年、何百年と歴史を伝えるツールとして非常に重要だと感じました。市や県の、そして政府みなさん、是非歴史的建築物の劣化を少しでも食い止めていただきたいです」

 そして、取材の数日後に田上富久市長のもとを訪れた際には、「今後も何か出来ることがあれば」と申し出たという。吉田は「現役のスポーツ選手としては今回の仕事は少し異例だと思いますがとても貴重な財産になりました」とこの体験が有意義なものになったと話し、「引き続き長崎出身者として戦争、原爆についてきちんと学んでいこうと思います。そして、これから起きて登校する子供たちにもしっかり語り部の方たちのお話を聞いてほしいなと思います」と呼びかける。

 プレミアリーグは8日に開幕。吉田が「不思議な縁」と語るように、サウサンプトンは9日にニューカッスルとの開幕戦を迎える。最後は「改めて、今年は去年以上を求めて頑張ります!(岡ちゃんも勝ったしね!)」と新シーズンに向けて意気込みを示した。

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