イラク戦で選手に指示を出すハリルホジッチ監督 [写真]=Getty Images
日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、16日に行われるロシア・ワールドカップ、アジア二次予選初戦のシンガポール戦に向け、前日会見に臨んだ。
ハリルホジッチ監督は、「すべての人が勝利を待っています」「いい試合、スペクタクルな試合をして皆さんを喜ばせたい」と勝利への意欲を最初に語った一方で、「監督しては罠が仕掛けられていると思っています」と口にする。
その「罠」について、「相手を過小評価しないということ。集中と丁寧さに欠けてしまうことです。おそらく普通に考えたらポゼッションは我々が上回る。だが、守備のこともしっかり考えなければなりません。シンガポールは前線に足の速い選手がいて、カウンターから得点を挙げている。カンボジアに4-0で勝つなど、このチームはクオリティがあります」と、相手チームへの警戒はもちろん、自チームへの集中を求め、13日には自身が国籍を有するフランスがアルバニアに敗北したことも引き合いに出し、気を引き締めた。
「試合が始まって100%でない選手がいたら10分で交代させるかもしれない」と、選手への集中を求め、「ゲームの中でも守備面でも攻撃面でもセットプレーでもいくつか修正しなければならない部分がある」と話す指揮官。しかし、「以前と比較して、プレーが変わってきていることも分かってください。選手たちは私の話を聞いて変わってきています。今日、彼らには選手たちからも話をしてほしいと言いました。選手たちはすごく頑張ってくれています。目を見て、関係者の話もしっかり聞いてくれています。今のところはうまくいっています。これを続けていかないといけません。選手の大部分はディティールをもっと突き詰めなければならないし、日本がもっと上にいくにはそこが重要。今までに二十数回トレーニングをしてきました。タクティクス、フィジカル、個人的なミーティングもグループでの話し合いもしてきました。将来に向けてこれからもやっていかなければなりません」と話し、選手との良好な関係を築けている様子をうかがわせている。