2015.06.04

ハリル流の細かい指示に改めて刺激…不完全燃焼の1年から再起を図る長友佑都

長友佑都
合宿4日目の練習に臨んだDF長友佑都
日本代表から海外まで幅広くフォローするフリーライター。

文=元川悦子

 11日に行なわれるイラク戦(横浜)と16日に行なわれる2018年ロシア・ワールドカップのアジア予選初戦・シンガポール戦(埼玉)に向け、1日から千葉県内で行われている欧州組合宿も4日目に突入した。

 同日午前中は初日からフル参戦中の長谷部誠(フランクフルト)ら8人と3日午後から合流した長友佑都(インテル)、岡崎慎司(マインツ)の総勢10人が参加。前者8人は前日までと同様、ランニングやダッシュに取り組みつつ、ペナルティエリア内で攻守に分かれた3対3という実践的なメニューも消化した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も1週間後のイラク戦を見据えて、徐々に内容を変化させているようだ。

 一方の長友らはあくまで走りがメイン。長谷部らが2日目に行ったタッチライン+ゴールラインの約160mの走りにも挑んだ。長友と岡崎のゴール地点は10m近い差があり、長友の心肺機能の強さをコーチングスタッフが認めた格好だ。「最初のテスト(3日)であんまり脈が上がらなかったんで、距離を変える感じだった。僕自身はスプリントが自分の強みだと思ってて、結構好きなトレーニングでもある。インテルでもけが明けにはこれよりきついくらいのトレーニングをやってたんで問題ないです」と涼しい顔でハードメニューをこなしていた。

 午後は8人がオフとなり、参加者は長友と岡崎の2人だけ。スタッフ17人にサポートされる中、両選手は細かいボールタッチのドリブルやフェイント、ハリルホジッチ監督からのパスを複数回リターンしてシュートまで持っていくパターンなどを1時間半にわたって力一杯、消化した。

「選手2人にスタッフが20人くらいいましたからね。あんな練習は初めて。独特過ぎてビックリしました。ボールを使ったトレーニングでの監督の要求は物凄く高かったですね。心技体の全ての要求が高い、戦う姿勢とか諦めない姿勢とか技術もそうだし、今日あれだけ監督が細かく指導してくれるとは思わなかった。ドリブルもメチャメチャ細かいタッチだったし、ボールが足に吸い付くように触れという感じだった。監督がデモンストレーションしてくれましたけど、普通にうまかった。子供たちが上で見てたんで、岡崎と『ヤバいな』『大丈夫かな』と言いながらやりました」と長友はハリルホジッチ流のアプローチに大きな刺激を受けたようだ。

 実際、3月の新指揮官就任以降、日本代表選手たちの高いレベルを目指す意識は確実に変わっている。若い世代の宇佐美貴史(ガンバ大阪)や武藤嘉紀(FC東京)らが結果を出しているのは1つの象徴と言える。

「みんなの意識が変わったという話は聞いてましたけど、ここに来て、それがすごく分かった。僕らはその要求に応えなきゃいけないし、クラブに帰ってからも今まで以上にやるしかないって気持ちになりました。レギュラー争いもどんどん厳しくなるし、まずしっかり試合に出られるように自分のコンディションや実力を上げていかないと。危機感をしっかり持って、仲間と刺激し合って頑張ります」と豊富な国際経験を持つサイドバックのスペシャリストは自らに気合を入れていた。

 2014年夏のブラジル・ワールドカップと、今年1月のアジアカップ(オーストラリア)で惨敗を余儀なくされ、今シーズンのインテルでもけが続きで不完全燃焼に終わった長友が、熱血漢のボスニア・ヘルツェゴビナ人指揮官の下でいかにして再起を図るのか。そこに注目しながら今回の6月2連戦を見ていきたい。

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