前日会見に出席したアギーレ監督(左)と川島永嗣(右) [写真]=兼子愼一郎
日本代表は19日、アジアカップ第3戦の前日練習を実施。冒頭15分のみ公開され、約1時間に渡って行われた。
勝ち点6でグループDの首位に立ちながら、ベスト8入りは最終戦までもつれた。敗れれば、首位から一転して敗退もあり得る一戦。引き分け以上で首位通過が決まる中、ハビエル・アギーレ監督は「我々は勝ちに行く。もちろん、引き分け狙いはしない。足し算引き算など余分な計算はしないで1試合ずつ取り組む」と意気込む。
対戦相手のヨルダン代表とは、過去の対戦成績で1勝2分け1敗の五分。ブラジル・ワールドカップ最終予選として直近に行われた2013年3月には、敵地で1-2と敗れている。
当時も、引き分け以上でワールドカップ出場が決まる一戦だった。敗れたことで嫌な記憶がこびりついていると思いきや、「そんなに悪いイメージはない」とは長谷部。2012年6月にホームで行われた試合では、6-0と大勝しているだけに、選手たちには特段の苦手意識はなさそう。2試合で得点している香川真司も、「過去のデータは特に気にしていない」と口にする。
1位抜け2位抜けに関わらず、準々決勝は23日の中2日開催。長谷部は「勝ちにいくと監督は言っていますし、選手も勝ちにいきます。それで準々決勝の相手がどこになろうと、優勝するには倒さなければいけない。明日の試合に集中する」と、グループの過去2戦と変わらない姿勢。香川も「あと1勝したらグループリーグ突破ということでモチベーションも高く、集中できている」と意欲がみなぎる。
他グループでは早々に突破を決め、グループ最終戦でメンバーを入れ替える国もちらほら。日本は2連勝しながらも、最後まで気の抜けない戦い。短期決戦で緊張感を維持できると、好意的に捉えたい。