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ヨルダン戦黒星の苦い記憶…リベンジを誓う酒井高徳が進化を示せるか

2015.01.18

18日の練習に参加した日本代表DF酒井高徳 [写真]=兼子愼一郎

 パレスチナ、イラクに2連勝しながら、いまだグループリーグ突破が決まっていない日本代表。2015年アジアカップ(オーストラリア)連覇に向けて、20日のグループ最終節・ヨルダン戦での失敗は絶対に許されない。ハビエル・アギーレ監督も選手たちもその重要性をよく分かっているはずだ。

 その日本代表は18日、ヨルダン戦の地・メルボルンで初練習を行った。日中の気温が35度、湿度が80%超に達したブリスベンとは違い、メルボルンは気温20度前後、湿度も40%台と非常に爽やかな気候。コロコロ変わるコンディションに戸惑う選手もいたが、これまでのように試合中の運動量低下は心配はしなくてよさそうだ。

 練習の冒頭にはアギーレ監督が約8分間の青空ミーティングを実施。チームの成熟度が高まっていることを具体的に説明したという。残念ながら今野泰幸ガンバ大阪)は左もも裏の負傷でこの日も静養を強いられ、ヨルダン戦は欠場することになったが、大会中には復帰できる見込み。今野のためにも日本代表は最後まで勝ち続ける必要がある。左すね打撲の岡崎慎司(マインツ)の方は全体練習に参加。「痛いとか言ってられない」と本人も言うように、試合出場が確実視されるところだ。結局、トレーニングは2時間近く行われ、クロスからの攻撃などが再徹底された模様。練習後には、この日、31歳の誕生日を迎えた長谷部誠(フランクフルト)に報道陣からバースデーケーキが贈られ、キャプテンは清々しい笑顔を見せていた。

 目下、チームは前向きな雰囲気に包まれているが、2日後の大一番に負ければグループリーグ敗退もあり得る状況なのは変わらない。その相手・ヨルダンには2013年3月のブラジル・ワールドカップアジア最終予選(アウェー)で1-2の苦杯を喫した過去がある。この試合では前半終了間際、CKから岡崎が相手に頭越しにヘディングを決められ、後半には酒井高徳(シュツットガルト)と吉田麻也サウサンプトン)のミスが重なって2点目を奪われた。香川真司ドルトムント)が一矢報いるゴールを挙げたものの、日本にとってはショックが大きかった。

 欠場した長友佑都インテル)に代わって左サイドバックで出場しながら、勝利に貢献できなかった酒井高徳は2年前のミスを経て成長した自分を見せたいと意気込んでいる。

「僕個人としては前のヨルダン戦のことはそんなに考えてないし、今は今なんで、いつも通りしっかりやるだけかなと思います。前回ミスをしたけど、ミスして修正する、ミスして修正するの繰り返しだと思ってる。そこから長い時間が経ってるし、自分もその時とは違う立場になっているんで、自信を持って戦えると思います。余裕も出てきているし、チームに助けられているところもあるので、自分もチームの一員としてバランスを崩さないように戦いたいです」と酒井は改めて強調した。

 確かに当時の酒井は2012年9月のUAE戦(新潟)で初キャップを踏んでからまだ半年しか経過していない若手だった。しかしアギーレ体制発足後は全試合に出場。長友や内田篤人(シャルケ)以上に多くのプレー機会を得ている。直前合宿のセスノックでも内田との比較を聞かれて、「僕は内田篤人ではないし、同じことはできない」と語気を強めるシーンがあった。それだけ本人の中では意地と誇りが高まっているということだろう。

 ただ、今大会に入ってからの酒井はクロスの精度や攻撃参加の部分でまだ物足りなさが感じられる。タテ関係を形成する本田圭佑ミラン)とのコンビも徐々に合ってきてはいるが、もっと力強い前進を見せないと、長友や乾貴士(フランクフルト)のいる左サイドのような脅威は与えられないだろう。

 そういう意味でも、ヨルダン戦は自身の進化を示す絶好のチャンス。酒井には際立ったパフォーマンスを見せて、日本の勝利に貢献してもらいたい。

文=元川悦子

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