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アギーレ監督の八百長問題、告発受理で協会が会見…大仁会長「重く受け止めないと」

2015.01.15

JFAハウスで会見を行った大仁会長(右)と同席した三好弁護士(左)

 日本サッカー協会(JFA)の大仁邦彌会長と法務委員長を務める三好豊弁護士がJFAハウスにて15日に会見を行った。

 日本代表を率いるハビエル・アギーレ監督を含む約40名が2010-11シーズンのリーガ・エスパニョーラ最終節、レバンテレアル・サラゴサで八百長に関与したとして、当局が告発。バレンシアの裁判所がそれを受理し、2月から本格的な審理が始まると現地で報道された。

 同報道を受け、大仁会長は、「昨夜、告発が受理されたという報道がありました。これが正式なものであるかの確認を取っていますが、まだ返答はありません。ただ、これまでの経緯を考えると、ほぼそれは確実であろうと想定致しました」と冒頭で発言し、以下のように続けた。

「これにつきまして日本協会としてどうするかということを理事会にも報告致しましたが、今はアジアカップの最中であり、日本代表チームがアジアカップ連覇を目指して集中し、専念して戦えることを最優先すべきであると考え、これに専念したい。アジアカップ開催中は代表チームの戦いを最優先にしたいと考えています。したがいまして、アジアカップ開催中はこの件に関しては封印したいと考えており、皆様にもご理解・ご協力いただきたいと思います」

「アジアカップが終わりましたら、この件について協会としての対応についてはご説明したいと思っています。理事会でも同様の話を報告致しまして、理事の皆様から了解をいただいております」

 アギーレ監督の処遇については、「まだ決まっておりません。今はアジアカップに集中したいということです」と話すと、「(アジアカップでの)日本代表チームの活動が終わったあとに説明はさせていただきます。霜田技術委員長には、とにかくチームに、試合に集中できるようにしてほしいと言っておきました」と続け、「準々決勝のところから行く予定です」とこの後、オーストラリアに渡ることを明かした。

 また、処遇については決まっていないと話しつつ、「我々としては受理されないことを願っていましたが、受理されたことは残念ですし、重く受け止めないといけないと思っている」とも口にしている。

 告発の受理とはどういう段階なのかを問われると、三好弁護士が回答し、「昨年12月15日に検察当局からの告発がバレンシアの予審裁判所になされました。その検察当局からの告発に対して、裁判所が告発を受理されたという報道になったとなっていますが、正式に捜査を開始するという法的な意味合いを持つものです。したがって、起訴されているわけではない。捜査が今から本格的に始まるという段階で、その捜査の後に起訴をするかが決まることになる」と状況を説明。

 今後、起訴される可能性や有罪になる可能性については、「スペインの専門家にも聞いているが、確実なことは申し上げられない」と明言は避け、「日本の場合には99.8%くらい有罪の可能性が高いわけですけれど、スペインはそういう制度にはなっていない。告発の受理によって実際に起訴された場合に、正式な裁判が始まって有罪になる可能性はどのくらいあるのかについては、例えば『交通事故ならこのくらい』といったように類型で違います。本件は繰り返しになってしまいますが、スポーツの八百長というのはスペインでも初めてのケースです。有罪の可能性がどの程度なのかはハッキリとしたことは申し上げられない。そういう状況です」と、スペインでも初めての事例での裁判とため、予想ができない状況であることを説明している。

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