前日練習を行った長谷部誠 [写真]=兼子愼一郎
アジアカップを戦う日本代表は15日、イラク代表戦を前にブリスベンで前日練習を行った。練習後、フランクフルト所属のMF長谷部誠が記者団の取材に応えている。
スペイン紙『マルカ』が14日に、バレンシア裁判所が当時のチームを率いていたハビエル・アギーレ監督を含む41名とサラゴサに対する告発を受理したと報じた。これについて問われた長谷部は「チームの雰囲気に変わりはないです」と、選手たちの様子を明かした。
最初にアギーレ監督の問題が浮上した際に行った、選手だけのミーティングも今回は行っていないとして、「何か選手の中で変化があったら、そういうのは必要かもしれないですけど、今のところそういうのはまったくないので」と、選手に動揺が広がるような状況ではないと答えた。
日本代表のキャプテンに再び就いたことには「ワールドカップが終わって、いろいろ思うところはありました」と、まとめ役の難しさを語り「(自分がキャプテンから降りることで)チームに変化を与えることも重要かなと思っていました」と、一人苦悩していたことを告白。
アギーレ監督の八百長問題に揺れる中で主将を務めることには「こういう状況なら誰がなっても同じだと思いますけど(笑)」と謙遜したが、「ただ、このことが昨日報道されても、選手に特に変化はないので、僕も特にやるべきことはないかな」と、今のところ静観する姿勢を見せている。
渦中のアギーレ監督についても「監督は、日本での合宿が始まる前にみんなの前で話して、今後はこの話はしないということですね」と述べ、大会期間中は問題については触れないことを予想した。