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JFA大仁会長がアギーレ監督の進退に言及「現状では原専務理事が口にした通り」

2014.12.19

取材に応じた大仁会長

 18日、日本サッカー協会(JFA)の大仁邦彌会長が、八百長問題で取り沙汰されている日本代表のハビエル・アギーレ監督の進退問題に言及。来年1月のアジアカップでアギーレ監督が指揮を執ることを明言した。

 大仁会長はこの日、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で開催されたフットサル日本代表とクロアチア代表との国際親善試合を小倉純二名誉会長とともに視察し、試合後に記者の前に姿を現した。その緊急囲み取材の前には、原博実専務理事と法務委員長の三好豊弁護士が出席しての記者会見がJFAで行われていた。そこで語られた言葉と大きな相違はなく、「(原専務理事はアギーレ監督がアジアカップの指揮を執るということを語ったが)現状ではその通り」と口にした。

 また、「現在は協会内でも話を進めており、(スペイン人の現地顧問弁護士を通じて)監督からのヒアリングも行っている状況」とし、「(告発状が)受理された後の進行やどういう形で調査が行われるのかという情報を集めている。それをもとにして、受理された場合にどう対応するのかを話している」と語った。

 現時点では決着が付く以前に、相当の時間が掛かる可能性があるとされている。例えば、代表活動期間中にアギーレ監督が検察当局からの出頭要請があり、その対応に迫られる可能性も想定され、時間を費やしてしまうことでの代表活動に支障をきたすなどのリスクが懸念事項として浮上している。16日に開かれた会見では、西澤和剛コミュニケーション部部長から、「(最悪のケースを想定した危機管理的な話について)こうなったらこうしようという議論はなされていない」と語られていたが、「すごく長くなるかもまだ分からないが、(代表活動に支障が出てしまうことで)どういうリスクが生じしてしまうのかも含めて、対応を協会内で話し合っている」と、水面下での議論を進めていることを示唆した。

 現時点で監督解任などの決断を下していない理由を「まだ告発状が受理されるかも分からないため」としながらも、あらゆる可能性を視野に動き始めているようだ。ただこの囲み取材中に記者から、アギーレ監督が告訴される可能性が浮上してからの対応が遅れたことについて問われると、「対応は遅れていない」と語気を強め、「我々は情報を集めながら、みんなが勝手にバラバラなことを言わないように、共通の認識を持って、西澤部長が皆さんの前で説明するのがいいと思っていた」と続けた。

 本件に関して大仁会長自らが公の場で口を開くのは初めてのことだったが、現時点ではアギーレ監督が告発されたからの状況としては、「アジアカップはアギーレ監督でいく」ということ以外に特に進展は見られないため、今後の動向にさらに注目が集まる。

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