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セルジオ&城氏が日本代表辛口談義「厳しく言うのは、もっと強くなってほしいから」

2014.11.26

イベントに登場した城氏(左)とセルジオ氏(右)

「GINZA 部活CAFE&BAR! supported by ひかりTV」にて行われたイベントに、スマートフォンアプリ部活DO!(http://bukatsu.hikaritv.net/sp/)内の「日本サッカー強化部」で部長を務める元日本代表FW城彰二氏と、サッカー解説者のセルジオ越後氏が登場。日本サッカーについて来場者とともに約2時間にわたって“激辛対談”を行った。

 イベントは主に日本代表について展開。ブラジル・ワールドカップでグループリーグ敗退という結果に終わったアルベルト・ザッケローニ前体制について、セルジオ氏は、「長谷部や本田は日本に帰ってこなかった。空港での会見もせず、組織として対応は最悪だったね。まとまっていなかったってことじゃないかな」と敗退後の対応に苦言。城氏も、「ザッケローニ監督をキレイに送り出してよかったのかと思うところもある。1998年の時は、僕も水をかけられましたが、良いか悪いかは別として、当時のサポーターは熱かったように感じますね」と話すと、セルジオ氏に同調した。

 また、セルジオ氏は、「今の代表はチャーター便が出るし、ホテルの部屋は2人部屋から1人部屋になったね。ブラジル代表は同じポジションの選手が同部屋になる。戦術というのは部屋からもう始まっているよ。サッカーはチームプレー。もしかしたら、そういうところに原因があるかもしれない」と選手同士のコミュニケーション不足を指摘すると、城氏も「前は2人部屋だった。僕のいびきで夜中、カズさんに頭を突然殴られたこともありますね(笑)。本音で話し合える環境だったと思います。サッカー以外でも信頼関係がありました」「練習も変わりました。今は静かなんですよね。時代と言えば時代なんでしょうけど…」と続けた。

 メディアの在り方については、「ブラジルやイタリアもそうだけど、良ければ褒めるけど、悪ければ叩く。日本は褒めるだけ。カズが『厳しく言ってくれるのはセルジオさんくらい。みんなペコペコする』と言っていた」とセルジオ氏が話すと、城氏は昔のメディアは「耳が痛くなることが書いてあったけど、ありがたかった。昔はズバズバ言う人が多かったですね。『明日こう書くからな!』と言われたりもしました。でも仲は良かったですね。僕たちも覚悟していたし、だからこそ励みになりました」と、良い距離感と関係性が築けていたと回顧した。

 2015年1月に開幕するアジアカップでは連覇の懸かる日本代表。セルジオ氏はキーマンに岡崎慎司を指名。「やることが変わらない。波がないよね。汗をかいて、ボールを追いかける。芯も強いね」と評価。大会については、「ディフェンディングチャンピオンとして決勝進出はノルマ。アジアレベルでは優勝しなきゃいけない。最近の各カテゴリーは負けてばかり。アギーレには(負けたら)更迭というプレッシャーをかけなきゃいけないよね。武藤(嘉紀)とかを使ってプラスになればいいけど、これまでの不動のメンバーを使って負けたら最悪だよ」と必勝を求めた。

 イベントの最後にセルジオ氏は、「厳しく言うということは、もっと強くなってほしいから。強くなったら言うことはなくなるよ。ブラジル・ワールドカップで同行した日本の取材班に『セルジオさんは、こっちの人(ブラジル人)に比べたら全然辛口じゃない』と言われたね。それが教育になるということ。日本の方がいいことをやっていれば外国もマネをする。今、強いところのノウハウは吸収したほうがいいよ」と話し、日本サッカーのさらなる成長を願った。

 同イベントは約2時間にわたって行われ、日本代表の育成やサポーターの在り方など多岐にわたって話し、終了後にはオーストラリア旅行券が当たる抽選会などが実施された。

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