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日本代表は脱ザックが鮮明に…2試合で早くも散りばめられた新指揮官色/小谷紘友

2014.09.10

日本代表を率いるアギーレ監督 [写真]=Getty Images

 指揮官が変われば、サッカーも変わる。ハビエル・アギーレ新体制は180分間を戦い終えただけだが、前体制との違いは明確だった。

 初招集組が話題を呼んだが、負傷で離脱した長谷部誠を含め、実は23選手中12選手がブラジル・ワールドカップのメンバー。ところが、お馴染みの選手達にも関わらず、見せたサッカーは大きく違う。アルベルト・ザッケローニ前体制ではお目にかかる機会が少なかったFWへのロングボールやサイドチェンジが、そこかしこに散りばめられていた。

 両試合後の会見でもロングボールについての質問が飛び、ベネズエラ戦後では指揮官が「長いボール、短いボール、どちらもサッカーの一部。ロングボールを強調する質問の意図が分からない」と語っていたが、前体制を見慣れた目からすると、それほど新鮮だったとも言える。前体制では同サイドで攻め切ることや1トップの動きなどに制限があったが、大迫勇也も「前は『あまり引いてくるな』ということも多かったが、そんなに言われない。サイドに流れることも要求されるし、結構自由な感じ」と話すなど、違いは少なくない。

 また、ウルグアイ戦後に細貝萌が「ボールをポゼッションするときは、(吉田)麻也と(坂井)達弥の間にモリゲ(森重真人)が入ってポゼッションするという監督の意図がある」と語ったように、前体制では中盤の力点が大きかったが、新体制では重心はより後ろにかかりそうだ。

 過去の監督交代を振り返ると、前任者のやり方を踏まえながら徐々に特色を浸透させてきたが、アギーレ監督は2試合で脱ザックを推し進めた感がある。もちろん、どちらが良い悪いではなく、当の指揮官も「2試合でスタイルを作ることはできない」と語っている。前体制がそうだったように、今後は日本人の特性を考えて突き詰める内容が変わっていく可能性もある。ならば、「アジアカップ前の試合は、選手を観察するために使う」という言葉通り、思う存分見てもらうことが最善と言えそうだ。

文=小谷紘友

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