初代表5選手もアピール…アギーレ新体制で横一線の競争がスタート

練習で指示を出すアギーレ監督 [写真]=兼子愼一郎

 ハビエル・アギーレ監督の率いる新たな日本代表には、5人の初招集選手が選ばれた。サガン鳥栖の坂井達弥とアルビレックス新潟の松原健、ヴィッセル神戸の森岡亮太、サンフレッチェ広島の皆川佑介、FC東京の武藤嘉紀だ。

 彼らは全員Jリーグで活躍する選手だが、今季の成績は様々。チーム得点王の武藤や神戸で背番号10を背負っている森岡、リオデジャネイロ・オリンピック世代のU-21代表でもある松原の3選手は所属クラブでも主力としてプレーしている。一方、大卒ルーキーでリーグ戦8試合に出場して3ゴールの皆川と、大卒2年目で同5試合出場の坂井はサプライズ選出と言えた。

 しかし、8月28日のメンバー発表時こそ、各選手とも驚きを隠していなかったが、欧州組の一部も合流した2日の練習では、ミニゲームで得点した武藤をはじめ、各選手とも萎縮することもなく自分達のプレーを見せた。

 練習後にも、「持ち味を出さないと来た意味はないので、積極的に出していきたい」と武藤が話せば、坂井も「一つひとつ全力でやって、切り替えの部分や守備の部分でアピールできれば」と続く。ワールドカップ出場メンバーも合流したが、森岡が「気持ちの部分がすごく強いですし、そこは負けていたらダメなのかなと思う」と言うように気後れはなさそうだ。

 約2年半ぶりの代表復帰となった田中順也が「久々に選ばれたわけで、インパクトが必要」と語ったように、意欲十分なのは何も初代表の5選手だけではない。

 指揮官も、「若手なのかベテランなのか、初招集なのか既に代表でプレーしたことがあるのか、国内組なのか海外組なのかは区別しない」と明言している。新体制の初陣となるウルグアイ代表戦は5日に開催。23選手全員が揃い新体制の実質的スタートとともに、横一線の競争も始まった。

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