2014.06.04

GK川島 母校に刻む熱い魂「浦東魂ここにあり」

「浦東魂ここにあり」Tシャツ【写真】=川端暁彦

「浦東魂ここにあり 平成13年3月8日 川島永嗣」

 6月2日、関東高校サッカー大会3位決定戦。熱い声援を送る浦和東高校応援団が着ていたTシャツには、そんな文言が刻まれていた。

 日本代表GK川島永嗣は浦和東高校を2001年度(平成13年度)に卒業したOBである。一際“熱い”サッカー部員だった川島は、部室に冒頭の文字を刻み込んでいた。要するに落書きなのだが、川島がプロになり、その後は日本の守護神となったことで、その“落書き”は後輩たちにとって特別な価値を持つようになっていった。かつて同じ部室を使い、同じグラウンドで練習していた男が、世界の檜舞台で戦うようになったのだから、それも当然だろう。野崎正治前監督の発案でこの落書きをTシャツに印刷し、とっておきの“オリジナル応援グッズ”とし、使ってきたのである。

 川島にとっても、浦和東で過ごした日々は特別な思い出なのだろう。「W杯に行く前も、帰国した後にわざわざ学校に顔を出してくれたんです」。そう言って笑顔を浮かべたのは、浦和東の鈴木豊監督だ。同監督は川島が入学してきた年に同校コーチに就任したという縁があり、昨年から監督となって奮闘している。

 3位決定戦で見事に勝利を収めると、自身が初めて3年間にわたって指導した川島の世代のことを思い出したという。「県外の公式大会で浦和東が3つ勝ったのは、13年前に川島がいたときに、同じ関東大会で準優勝して以来なんです。また縁を感じました。あのときは準決勝がPK戦で彼が見事に止めてくれて……。大したヤツでした」。

 実を言うと、私が川島を初めて観たのもその関東大会だった。競技場の外まで轟く大音声のコーチングと勇猛な飛び出し、競り合っても絶対にボールを離さぬ執念……。今日の川島に繋がるベースは、その時点で確かに見せていた。

 開幕迫ったW杯でも、川島には変わらぬ“浦東魂”を見せて、ゴールを固守してもらいたいところ。鈴木監督は「ボカだけはしないでほしい」と冗談めかしつつ、「誰もがやられたと思ったときでも、ビッグプレーで流れを寄せてくれるのが川島永嗣。やってくれると思います」と、熱いエールを送った。

文=川端暁彦

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