日本代表を率いるアルベルト・ザッケローニ監督 [写真]=Getty Images
国際親善試合が2日に行われ、日本代表とコスタリカ代表が対戦。前半に先制点を許した日本だが、後半に遠藤保仁、香川真司、柿谷曜一朗の得点で3-1と逆転勝利を収めた。
試合後、記者会見に臨んだ日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は以下のようにコメントしている。
キャプテン長谷部誠がベンチ外になったことを問われると、「トレーニングで少し疲れが見えた」と状況を説明。ベンチにすら入れなかったことについては、「当然、全ての選手は試合に出たいという強い気持ちを持っていて、彼も例外にもれず今日も出たがったが、そこは監督の判断で今日は休ませることにした」と、判断理由を明かした。
試合前、「本番に向けたプログラムというものがあるから、それを実行していきたい」と語っていたザッケローニ監督は、今野泰幸を左サイドバック、大久保嘉人を右サイドで先発起用。普段はセンターバックで吉田麻也とコンビを組んでいる今野については、「酒井高徳がベンチ外にいるので、今野を左で試してみようと考えた」と話し、5月27日のキプロス戦で1トップとして起用された大久保に関しては、「右でのプレーというものを見たことがなかったので、それを見てみようと思った」と、それぞれ起用法の意図を語った。
3得点と快勝した日本は一方で、ウルグアイ、オランダ、ベルギーなどのW杯出場国相手との試合では必ず先制点を許している。本大会では、先制点を奪った相手が堅い守りに入ることが予想されるが、ザッケローニ監督は「イタリアのことわざで、『すべての芝が同じではない』という言い回しがあって、先制された形というのはそれぞれ違っている」と述べると、「当然サッカーには勝ちがあり、負けがあり引き分けがあるけれど、負けの場合は自分達が何かにトライして、やりきった形で負けるのであれば納得がいくが、それ以外の形ではやはり納得がいかない」と、あくまでも、自分たちがこの4年間で積み上げてきたものを貫く姿勢を見せた。