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岡崎、渡独4年目で日本人記録更新15得点挙げた成功の理由は「我慢」

2014.05.15

インタビューに応じる岡崎慎司 [写真]=1. FSVマインツ05

 今シーズン、シュトゥットガルトからマインツに移籍した日本代表FW岡崎慎司はトーマス・トゥヘル監督の信頼を受け、欧州主要リーグにおいての日本人シーズン最多得点記録を更新する15得点を記録。ブンデスリーガでも得点ランキング7位タイに入る活躍を見せた。

 取材に応じた岡崎は、「監督やチームメイトが自分を信頼してくれて、パスも見てくれるし、監督が使ってくれるというところが大きいとは思いますけど。自分自身もシュトゥットガルトから変わったっていうのがあって、それは何かと言うと、よりフォワードのメンタリティーがついたというのがあります」と、結果を残した今シーズンを振り返る。

 自身で口にした“フォワードのメンタリティーについては「今までだったらチームメイトが困っている時に自分がもっと中盤に参加して流れを良くするようなプレーをしなきゃいけないと思っていたんですけど、そうじゃなくて、どんなときでもゴールを目指すことに意識する。自分が繋ぎをやるんじゃなくて、他の人にそれを任して自分は前線で味方を信じて待つ。このプレーには大きな責任がある。その責任を持ってゴールを狙うことがチームのためになると思って取り組んだ。それが凄く第10節以降良くなったっていうのはありますね」と具体的に話し、よりFWとして責任を持ち、エゴを意識したことを明かしている。

 今シーズンの岡崎の活躍にはトゥヘル監督からの信頼を受けた事が大きかった。来季は指揮を執らないことが決定的となっているが、そのトゥヘル監督はマインツというクラブで岡崎が15得点を挙げた事を『驚き』と表現。そのことについては、「正直5点、6点とかのときは、ここまでいくとは思っていなかったですね。いつも僕は身近な目標を立てるので、(シーズン)前半だったら5点でいいやと思ったら8点取れて、10点いければいいかなと思ったら15点きて、常にこう身近な目標を立てるんで、目標を達成したときにはまた欲が出てきてっていう感じで。だから今は、驚きよりももっと取りたいっていうのがあるけど、まあ一年振り返ったら驚きの方が多いですね。ここまで来るとは思ってなかったですね」と、自身も意識していなかった記録だったと話した。

 2011年1月に渡独した岡崎。4年目で自身最高の成績を収めたが、日本人が海外で成功するために必要なものを問われると、「自分は日本で育って海外に来て、苦労したことはやっぱり、日本と海外の違い。言葉の壁もあれば、自分とは思っていることと違うことを言われたりとか、予想外のことがより起こるわけじゃないですか。そういう意味では、慣れることもそうだし、何か言われても我慢がこっちでは必要なのかなって。モチベーションを保ち続けることもそうだし、この環境に慣れることもそうだし、やっぱり1年、2年ですぐに活躍できるっていうよりは、3、4年我慢してでも何かを成し遂げようっていう気持ちがないとこっちでは成功できないのかなって思う。そういう意味では僕は我慢が一番必要なのかなって思いますね」と、自身の経験をもとに、秘訣を語っている。

 岡崎の加入したマインツは今シーズン、日本語版公式ツイッター(https://twitter.com/mainz05_jp)フェイスブック(https://www.facebook.com/1fsvmainz05)を展開。リーグ戦7位に入ったことにより、来シーズンはヨーロッパリーグ出場権も獲得し、マインツ、そして岡崎のさらなる活躍も期待される。

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