会見に出席した原博実氏
日本サッカー協会は13日、6月に開幕するブラジル・ワールドカップに向けた日本代表の事前合宿に帯同させるトレーニングパートナー2選手に、大分トリニータU-18の坂井大将と名古屋グランパスU18の杉森考起を選出した。
日本サッカー協会の専務理事兼技術委員長を務める原博実氏は、選出理由について、「2人とも去年のU-17ワールドカップを経験して、この前のU-18のヨーロッパ遠征にも行っている。2人とも、普段はトップチームで練習をやっていて、大人とプレーすることに慣れているということもあり、色んなポジションができる。東京オリンピック世代の中では非常に可能性を持っている選手」と明かした。
坂井については、「昨年のU-17ワールドカップでは左右のサイドバックをやって、大分では本来の攻撃的なところをやっている。今年のU-18では一番得意なトップ下でやったり、ユーティリティな選手」と説明。「サイドも前も攻撃的なところもできる。スピードもあり、将来性が十分あるなと思っている。あとは、物怖じしないというか。大会でもムードメーカー的な、コーチの物まねをしてみんなを笑わせたりとか、そういうところに入ってもノビノビやってくれるんじゃないかと」と語った。
杉森についても、「トップチームで練習して、ナビスコでもちょっと出たこともあると思う。柔らかいし、テクニックもあるし、スピードもある。あとは性格がもっと自分の気持ちとかを出せるようになればと。本当に可能性を秘めている選手」と話し、「本当に将来性のある2人。決め手となったところは、常に大人の選手とプレーをしているということで、力を出せないとかはないと思うし、けがもなく堂々とやれる2人ということで、ユーティリティさも考えて選んだ」と期待を寄せた。
トレーニングパートナーは、2020年に行なわれる東京オリンピックに現行の条件で出場資格のある現在の高校生年代が対象。ワールドカップ開幕前の国内合宿とアメリカ遠征まで参加し、ブラジル国内合宿と本大会には帯同しない。なお、前回の南アフリカ・ワールドカップで登録メンバーに帯同したサポートメンバーは、今回は採用されない。