昨年まで中国の杭州緑城を率いた岡田武史氏 [写真]=ChinaFotoPress via Getty Images
10日に放送されたテレビ東京系列のサッカー番組『FOOT×BRAIN』に、1998年と2010年の2度、日本代表監督としてワールドカップに出場した岡田武史氏が登場。「岡田武史生出演!日本代表W杯23名“選手選考論”」をテーマに放送された。
12日にブラジル・ワールドカップに出場する代表メンバー23名が発表されるが、「1998年は当日の朝まで悩んでいました。2010年は2日前までに決めていたけど、コーチにも誰にも言わなかった。協会にも当日まで提出しなかった」と、過去2回経験した日本代表の発表について、当時を振り返った。
日本は本大会でコートジボワール、ギリシャ、コロンビアと対戦するが、「コートジボワール、ギリシャよりは日本の方がトータルで考えれば上ですね、間違いなく」と断言。コートジボワールとは、2010年の南アフリカ大会直前で対戦し、0-2で敗れた経験のある岡田氏は、「かなり落ちています、4年前と比べて」と当時と比較すると、「運動量が落ちていて、みんなボールを持ってからというプレーが多くて、怖さが半減どころじゃない。バイタルでうまくボールをつなげればチャンスがある」と分析。
2戦目のギリシャに関しても、「ここ2、3年で先制点を取られて逆転したことが一回もない」と傾向を語ると、「総合力で言えば日本の方が上」と力強いコメントを残した。
グループ最上位と見られるコロンビアについても、「4大会ぶり(の出場)ですよ。確かに予選良かったけど、(エースFWラダメル)ファルカオが万全で出ないと見ると、日本の1位通過もありうると、僕はそれぐらいに思っています」と、日本の決勝トーナメント進出は間違いないとの見解を示した。
さらに、「ザックとこの間話しても、万全なら十分に可能性あると言っていましたから」と岡田氏が、アルベルト・ザッケローニ監督との会話を口にすると、同じくゲストの秋田豊氏が、思わず「言っちゃっていいんですか?」と止めに入る、生放送ならではの発言も飛び出していた。