ザックの指導にも熱…W杯メンバーかけたサバイバル合宿がスタート

ザッケローニ

代表合宿で指導するザッケローニ監督 [写真]=松岡健三郎

 日本代表候補トレーニングキャンプが、7日から千葉県内で開始された。

 メンバーは、国内組のみの編成となったが、ガンバ大阪の遠藤保仁やセレッソ大阪の柿谷曜一朗らといった常連組の招集は見送られた。代わりに、11選手が国際Aマッチの出場歴がなく、その内7選手は初代表というフレッシュな顔ぶれ。今合宿は、5月12日に行なわれるブラジル・ワールドカップの出場メンバー発表前では、最後の代表活動となる。

 ワールドカップ・メンバーへの滑り込みを狙い、緊張感の高まる中での初日は、前日にJ1が行なわれた影響を考慮されてか、サイドからの攻撃を想定したパスワークを中心に約1時間20分で終了。練習前に行なわれたミーティングも、「チームの約束事をざっくり」と説明する程度のものだったというが、練習が始まると、時折アルベルト・ザッケローニ監督自らがボールを使って手本を示す熱の入れよう。初招集となったアルビレックス新潟の川又堅碁には、指揮官自ら身振り手振りを交えて動き方を指導する一幕も見られた。

 日程は3日間のみとなるが、最終日の9日には練習試合を実施予定。最年少の19歳で呼ばれたC大阪の南野拓実も、前日の負傷により初日は別メニュー調整を強いられたが、「もちろんそこが勝負だと思います。そこで、自分を表現できたらいいなと思う」と実戦に向けて強い決意を口にする。今回の招集メンバーでは、最多となる国際Aマッチ14試合に出場している浦和レッズの槙野智章も、「みんなもモチベーションはワールドカップのところに置いていると思いますし、それに向けて短い時間でもどう爪跡を残すのか」と残された可能性への思いを語った。

 ワールドカップの登録メンバーは、わずか23選手。今回招集された選手にとっては、海外組や常連組に割って入っていくためにかなりの狭き門となるが、ラストチャンスとなるサバイバルの幕は切って落とされた。

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