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『96ジャパン』、2大会連続ベスト8ならず…敗戦を糧に未来へ

決勝トーナメント1回戦で敗れたU-17日本代表 [写真]=FIFA via Getty Images

 若き日本代表の戦いはベスト16で幕を閉じてしまった。

 グループリーグ3戦全勝で迎えたラウンド16のスウェーデン戦。日本はたった2発のカウンターの前に敗れてしまった。

 スウェーデンは立ち上がりから『日本対策』を行ってきた。グループリーグで見せていた、繋いでサイドを突いていくサッカーを放棄すると、完全に日本のボールポゼッションを警戒し、かつ体力の消耗を極力抑えるため、4-4-1-1のシステムを採用。前線に1トップのバルミール・ベリシャを残し、4バックと中盤の5人で2枚のラインを作る徹底したブロックディフェンスを敷いてきた。

 そして、ボールを奪ったら、迷わずロングボールを蹴り込み、ベリシャと縦への爆発的なスピードを持った左MFのミルザ・ハルヴァジッチを走らせ、一気にカウンターを仕掛けるサッカーを展開した。

 これが立ち上がり早々にはまってしまった。11分、ロングボールが左サイドに落ちると、ハルヴァジッチが猛然とダッシュ。ダイレクトで中央に折り返すと、ゴール前に詰めていたベリシャにフリーで蹴り込まれ、日本はいきなり先制を許す。

 その後、日本はグループリーグの3試合で披露したような圧倒的なポゼッションとバイタルエリアでの素早いパス交換からチャンスを作るが、「最後の最後で足が出てきた」(会津雄生)スウェーデンの堅い守備に阻まれる。すると36分、またもロングボール一本からハルヴァジッチに抜け出され、そのままミドルシュートを放たれる。これをGK白岡ティモシィが痛恨のキャッチミス。センターバックが右MFのグスタフ・エングヴァルに身体を寄せきれず、こぼれ球を簡単に押し込まれてしまった。

 ミスがミスを呼び2失点目。このゴールで、スウェーデンに守りきれる希望を与えてしまった。

 後半、スウェーデンは前半と同じように、徹底したリトリートディフェンスを敢行。ゴール前に強固な壁を作った。吉武監督は杉本太郎と小川紘生を投入し、攻勢を強めたが、56分に小川のシュートがオウンゴールを誘発するのがやっとで、最後まで集中力を切らさなかったスウェーデンを崩し切れず、試合はタイムアップを迎えた。

「スウェーデンの守りが固かった。ただ、(日本の)攻撃がゆっくりのテンポだった。もっと速いテンポでできなかった。相手よりも僕らの方に問題があった」と吉武監督が語ったように、敗因は自分たちにあった。相手を崩し切れず、ミスから2失点。悔やまれる敗戦だが、これが現実。

「今後この戦いを続けて勝ったり負けたりしながら、ゴール前の質の向上が必要なのかなと。そういう面ではいい経験になったし、5年後、10年後に期待したいなと思います」

 彼らにはまだ先がある。この敗戦を糧に、成長の階段を上ってもらいたい。吉武監督の最後の言葉には激励が込められていた。

文●安藤隆人

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