2013.10.19

『96展覧会』の幕開け…日本らしさを体現してU-17W杯白星スタート

U-17日本代表
U-17W杯初戦に勝利したU-17日本代表 [写真]=FIFA via Getty Images

 「『96展覧会』を開催する」。96年生まれ以降の選手たちで構成されたU-17日本代表を率いる吉武博文監督がチーム立ち上げ時から口にしている言葉を、実践する時がついにやってきた。

 U-17ワールドカップグループD初戦の相手はU-17ロシア代表。ヨーロッパ予選を1位通過した、このグループ最大の難敵だ。この難敵を相手に、96ジャパンは90分間を通して、見事に自分たちのサッカーを体現しきった。

 立ち上がりは初戦の緊張からか、全体の動きは堅かったが、ボールを回しながらリズムを作ることで緊張を解くと、15分、電光石火の攻撃を見せた。

 10分過ぎから、日本の前線からの激しいプレスがハマりだし、徐々にロシアのDFラインが下がる。そこを見逃さなかった瓜生昂勢と三好康児のフロントボランチと、アンカーの三竿健斗が一気にポジションを高めにおいて、プレスを強めた。ロシアの自陣でのパス回しを、左サイドの三竿が鋭い出足でインターセプトすると、永島悠史を経由して中央に飛び出した瓜生につなぐ。瓜生はドリブルで仕掛けると、迷わず右足を一閃。ボールはバーをたたいて、ゴール左隅に吸い込まれた。

 瓜生の先制弾で完全に勢いに乗った日本は、圧倒的なポゼッションでロシアにボールを触らせなかった。ロシアの選手は明らかに混乱しており、日本のパス回しに翻弄され続けたまま、前半を終えた。

 後半に入るとロシアはロングボールを使いながら、パワーで日本を押し切ろうとする。しかし、「立ち上がりから来るのは、あらかじめ分かっていた。最初の時間を耐えるということは自分たちでもわかっていたので、ビビることはありませんでした」と茂木力也が語ったように、ラインを下げ過ぎず、緻密なコントロールを繰り返しながら、要所で体を張ってロシアの自由を奪った。

 最後まで集中力を切らさず、コンパクトな陣形を保ち続けて、圧倒的なボールポゼッションで相手をいなし、瓜生の値千金のゴールを守りきって、1-0の勝利。後半は相手の裏のスペースを使いきれなかったり、不用意な横パスをカットされるなど課題は見られたが、全体的には『96展覧会』をやりきっての勝利は、非常に大きな意味を持つ。

 これでグループリーグ突破が見えてきた日本。次は21日に初戦を1-2で落としているU-17ベネズエラ代表と対戦する。

文●安藤隆人

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