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日本代表との対戦控えるセルビア代表、その特長や実力とは?

9月に行われたW杯予選でウェールズ代表と対戦した際のセルビア代表 [写真]=Getty Images

 サッカー日本代表は11日にセルビア代表、15日にベラルーシ代表とそれぞれアウェーで国際親善試合を行う。6日にはセルビア代表のメンバー24名が発表された。

 すでにブラジル・ワールドカップ出場を懸けた欧州予選で敗退が決定しているセルビア代表だが、今回の親善試合は長年代表の中心選手として活躍したデヤン・スタンコヴィッチの代表引退試合という特別な試合なため、モチベーションは決して低くない。

 招集メンバーの顔ぶれを見ると、W杯予選でレギュラーだったDFマティヤ・ナスタシッチ(マンチェスター・C)、FWフィリップ・ジュリチッチ、FWラザル・マルコヴィッチ(ともにベンフィカ)はU-21欧州選手権予選を優先して不参加。さらに、年内の代表辞退を表明しているDFネヴェン・スボティッチ(ドルトムント)とDFミラン・ビシェヴァッツ(リヨン)がけがで招集を見送られている。シニシャ・ミハイロヴィッチ監督が「主力7人を欠いている」と認めているように、ベストメンバーとは言い難い。

 もっとも、セルビア代表の最大のストロングポイントである豪華な最終ラインは健在だ。プレミアリーグのビッグクラブでレギュラーを張るブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(チェルシー)とアレクサンダル・コラロフ(マンチェスター・C)を筆頭に、ネナド・トモヴィッチ(フィオレンティーナ)やアントニオ・ルカヴィナ(バジャドリード)など、トップリーグでプレーする実力者がひしめいている。日本代表にとって欧州トップレベルのセルビア守備陣は、現在の実力を試す絶好の機会となるだろう。

 一方、前線は8月に行われたU-19欧州選手権の優勝メンバーで、9月のクロアチア戦で代表初ゴールを挙げた新鋭FWアレクサンダル・ミトロヴィッチ(アンデルレヒト)が外れたものの、昨シーズンのフランス2部リーグで得点ランク2位の20ゴールを挙げて、ナントで不動のエースに君臨するフィリプ・ジョルジェヴィッチ、今シーズンのスペイン2部リーグで8試合8得点をマークして得点ランクトップに立つステファン・スチェポヴィッチ(スポルティング・ヒホン)が名を連ねた。ともに派手なスキルやスピードはないが、フィジカル重視の2部リーグでもまれた長身とパワーを生かしたフィニッシュワークはあなどれない。フィジカルバトルへの対応に脆さを見せる日本代表の守備陣がこの課題を克服できるかも見どころになる。

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