2013.10.03

欧州遠征に臨む日本代表、メンバー生き残りをかけたサバイバルへ

日本代表を率いるザッケローニ監督 [写真]=Getty Images

 10月の欧州遠征シリーズ、12日セルビア代表戦、15日ベラルーシ代表戦に臨む日本代表23人のメンバーが発表された。

 GKは川島永嗣、西川周作、権田修一の3人でいつもの通り。また、DFに関しても、先月のグアテマラ&ガーナ戦では酒井宏樹が負傷でチームを離脱し、槙野智章が追加招集されたが、今回は酒井宏がそのまま復帰。東アジアカップからメンバー入りした森重真人も栗原勇蔵に代わって継続招集されており、DF8人のメンバーは固まりつつある。

 その一方、まだメンバーの流動性が感じられるのは中盤と前線だ。コンフェデレーションズカップ以降、しばらく招集されていなかった細貝萌がメンバー入りし、青山敏弘が外れた。前線では大迫勇也、工藤壮人に代わって、やはりコンフェデ以降初の招集となるハーフナー・マイクと乾貴士がメンバー入り。ここに挙げた選手は、当落線上の扱いになりそうだ。

 今回の対戦相手、セルビアとベラルーシはすでにワールドカップ欧州予選の敗退が決まっているが、セルビアはチェルシーのイヴァノヴィッチ、マンチェスター・Cのコラロフやナスタシッチといったビッグクラブの選手が所属する強豪国。また、ベラルーシも直近の欧州予選でフランスに2-4と敗戦したものの、後半途中までは2-1と試合をリードする地力を発揮。かつてシュトゥットガルト、アーセナル、バルセロナで活躍した32歳のテクニシャン、アレクサンドル・フレブも健在だ。

 南アフリカワールドカップでは、日本代表はデンマークとグループリーグを戦ったが、おそらくブラジル本大会の抽選でも、このクラスかそれ以上の欧州チームと同じ組に入ることが予想される。そういう意味では今回の欧州遠征はすばらしい実戦の場と言えるが、心配されるのは相手国のモチベーションだ。予選敗退を喫したことで、両国はしばらく大きな目標のない空白の時を過ごすことになる。実際、セルビアは日本戦について、2011年に代表引退したデヤン・スタンコヴィッチの引退試合にしたいと、ミハイロヴィッチ監督がコメントしている。ザックジャパンとの温度差を抱えた試合になるのか、それとも真剣勝負としての素晴らしい経験を積むことができるのか、現時点では予測がつかない面もある。

 とはいえ、わからないことを気に病んでも仕方がない。ザックジャパンの内部に話を移そう。このチームのオフェンスの魅力を「コンビネーション」と語るザッケローニ監督にとって、中盤との絡みの良い1トップ、柿谷曜一朗の台頭は待ち焦がれた1ピースと言えるだろう。しかしその反面、これまでに前田遼一が果たしてきたプレッシングやセットプレーの守備の役割を、どのように解決し、それが強豪国に通用するのか否かをテストする必要もある。ここで大きな問題が発生すれば、前田や大迫、豊田陽平の代表復帰、あるいはハーフナー・マイクの定着もあるかもしれない。

 このような1トップの選別に加えて、2列目のレギュラーに清武弘嗣が食い込めるのか、そして最近ザックジャパンで出場時間を増やしている酒井高徳が内田篤人のポジションを奪うことになるのか。また、本大会に必要となるスーパーサブ枠に名乗りを挙げるのは、横浜F・マリノスの齋藤学なのか。

 もう一つ、気になるのは細貝萌の扱いだ。遠藤保仁と長谷部誠のダブルボランチにおいて、前者の控えは青山敏弘、後者については山口螢、という構図はわかりやすかった。しかし、俊敏性を備え、鋭く前方の相手にぶつかっていくプレスを武器とする細貝は、レギュラーのどちらとも異なるタイプだ。彼の個性がどのようにマッチングしていくのか。

 目的地をブラジルと見据えると、その経由地となるフレンドリーマッチにも様々な注目ポイントを見いだすことができる。

文●清水英斗

Jリーグ順位表

鹿島アントラーズ
46pt
C大阪
44pt
横浜FM
43pt
Jリーグ順位をもっと見る
湘南
59pt
福岡
55pt
名古屋
49pt
Jリーグ順位をもっと見る
秋田
37pt
富山
35pt
沼津
34pt
Jリーグ順位をもっと見る