21日の東アジアカップ初戦・中国戦(ソウル)をドロー発進した日本代表にとって、25日の第2戦・オーストラリア戦(華城)は是が非でも勝ちたい一戦だ。24日夕方にソウル郊外のパジュで行われた前日練習で、アルベルト・ザッケローニ監督は中を固めてくる相手の弱点であるサイドを有効に使う攻めと、守備戦術を改めて徹底。練習の最後にはDF8人を集めてチャレンジ&カバーの約束事を15分くらいかけて指導するほどの熱の入れようだった。
戦術練習のメンバーは23日とは全く違った。ビブス組はDF(右から)森脇良太、千葉和彦、栗原勇蔵、駒野友一、ボランチ・高橋秀人、青山敏弘、2列目右に工藤壮人、左に山田大記、トップ下に柿谷曜一朗、FWに大迫勇也、ビブスなし組はDF徳永悠平、鈴木大輔、森重真人、槙野智章、ボランチ・山口螢、扇原貴宏、2列目右に齋藤学、左に原口元気、トップ下に高萩洋次郎、FW豊田陽平という組み合わせ。先発が期待される豊田も「誰が出るか全く分からない」と語るほど、ザック監督はここ2日間で選手をガラリと入れ替えた。「日本の長所はスピードに乗った技術。それを出せると布陣にしたい」と指揮官も語っており、スタメンはまだ流動的だ。
オーストラリアが自陣を固め、攻撃時には長いボールを蹴り込んでくる。そのスタイルを理解したうえで、自分の特徴を出せる選手が評価されるのは間違いない。それが豊田なのか、柿谷なのか…。指揮官の起用法と選手個々の一挙手一投足が大いに気になる。