2013.06.19

ザッケローニ「選手は能力を最大限に出せる勇気を見せてほしい」

ザッケローニ
前日会見でイタリア戦への意気込みを語ったザッケローニ監督 [写真]=足立雅史

 18日、日本代表は翌日に控えたコンフェデレーションズカップ第2節のイタリア戦を前に、試合会場となるレシフェのアレナ・ペルナンブコで前日練習を行った。

 試合を控えて前日会見に臨んだアルベルト・ザッケローニ監督は、以下のようにコメントしている。

「我々が前に進む道のりの1歩ではないかと思う。ただ、これは全てのストーリーではない。監督業を始めた頃は、様々なシナリオを想定したが、こうなることは考えていなかった。まさか、イタリアと対戦するチームの監督になるとはね。しかも親善試合ではなく、大切な結果を生むような大会での試合でだ。私が言いたいことは普通の試合ではないということなんだ。」

「私はチームがさらに発展をするため、力を貸そうとしている。今のところは上手くやれている。コンフェデ杯に出場しているということは、アジアカップを制したということだし、W杯予選でもいい成績を残した。国際舞台での強化の機会を、多くこなせてきているのではないか。来年のW杯への準備ができていると考えている。1年という期間の中で、最強のチームとばかりとは対戦できない。しかし、世界の強豪との力の差を埋めようと思っている。だが、私が監督になる前から、日本の能力は向上しているし、重要なステップを踏んできている。国際的な経験を積むという意味で、今回は非常に素晴らしい機会だと思っている」

「明日の試合は、ユーロ準優勝チームとの対戦だ。だから、チームには素晴らしい選手が揃っている。中盤はスペインと同じくらいの優秀な選手がいる。イタリアはコンフェデ杯に向け、良い準備をしてきている。チェコとの対戦は万全ではなかったかもしれない。しかし、初戦は万全の体調のようだった。我々はオーストラリアとの試合があり、前日にドイツで試合をしてから合流した選手もいた。しかし、その中で最善を尽くしたし、今回も最善を尽くせると思っている」

「イタリア代表には親友であり、尊敬する監督がいる。代表のために良い環境づくりをしている。技術力を高め、良いバランスを与えている」

―アンドレア・ピルロとマリオ・バロテッリ対策は?
「ピッチに立つ全ての選手が素晴らしいと思っている。もちろん、ピルロやバロテッリは警戒するが、彼らだけではない。他にも優れた選手がいる。チームとしてうまくやっている。縦のアクセス、ピルロとバロテッリを結ぶラインは、イタリアの重要なポイントと考えている。彼らがボールを持つとコントロールできる。ピルロにも目を向けなければならないし、スペースを埋めなければならない。バロテッリがボールを受けづらいようにする。つまり、ピルロが他の選手にパスをするような形で進められれば」

―イタリア戦に向け特別な戦略は?
「ブラジル戦では守備面で特徴を付けた。岡崎は有効だったと思うが、明日はまた違う。違う戦術でプレーしなければならない。異なる解決策を考えてピッチに送り出したい」

―イタリアで監督をしていた時と変わったことは?
「ミラン以外のチームではシーズンの開幕から任せられたことはなかった。しかし今回、日本代表をそれこそ、シーズンの最初から率いた。そして、監督になってすぐ、アジアカップを戦った。それ以前にもアルゼンチンや韓国と対戦した。文化も違うし、状況やチームの雰囲気も違う。だからクラブを率いることとは違う」

「日本は南米のサッカーにインスピレーションを得ているようだ。体つきなどが南米の選手に似ているからだと思う。南米のサッカーを意識しているようだ。良い選手もたくさん出てきている。例えば、大学でもいい選手はいるし、Jリーグではいきなりプロになるような選手もいる。全員が責任感を持ち、勤勉で一生懸命プレーする。互いに一緒に生活して、協力し、ピッチでも連携を取っている。私が監督になったから良くなったと言う人もいるかもしれないが、そうではない。日本の選手たちはみんな素晴らしかった。私がやっていることは、選手の特徴をそれぞれ見出して、各選手の特長を最大限に引き出すようにしている。強いチームと対戦できるようにもなった。ブラジル戦は例外だが、我々は強いチームとモチベーションを持ってやっている」

―勝たなければいけない試合だが、イタリア戦に自信は?
「まず誰を選べばいいのかを考える。どのようなチームを見ることになるのか。今まで見てきたようなチームを見るのか、それともブラジル戦のように控えめだった選手を見ることになるのかを考える。私が見ている通常のチームであれば、アクセルを踏む。しかし、実際に試合に入り、時間が経過し、選手が控え目になるようであれば、イニシアチブを取るように私から、発破をかけるかもしれない。サッカーにおいて勝つ為には、相手に敬意を表すること。そして相手が強いのであれば、相手が勝つかもしれない。そういう時はチャンスを掴まなければいけない。紙の上ではイタリアが強い」

―負けたら終わりだが、選手とはどういうシミュレーションを?
「難しい試合の前にやることは、対戦相手の強み、弱みを分析する。今回は弱点がなかなか見つからない。代わりに良い点ばかりがある。だが、ほんのわずかな、問題のありそうな些細な点を、我々がどう突いていけるかを考え、試合に挑む。イタリアがどういった試合をしてきたかを見て、選手に話をしている。ピッチ上ではバランスを保つつもりだが、選手たちには、能力を最大限に出せるような勇気を見せてほしい。控えめでディフェンシブな形で戦うと崩されてしまう。だから普段はそういった形で試合はしない。私はチームが普段のあるべき姿、各選手の力を出してほしいと思う」

―日本国内でプレッシャーを受けているか?
「ジャーナリストからのプレッシャーは受けているかもしれないが、それほど受けてはいないよ。イタリアでは明らかにプレッシャーにさらされている。日本語もまだ読めないし、新聞も読めないから、プレッシャーは受けていない。今のところは忍耐強く付き合ってくれている。本番まで1年あるので、その関係が続くかわからないが、素晴らしい環境でやれている。選手もサポーターもそうだ。競技場はいつも満席で、サポーターからかなりの支持をもらっている。彼らの期待に応えるためにも選手は頑張っている。ホームの方が成績は良い。声援があるからね」

―イタリアの国歌は歌う?W杯本大会では3人のイタリア人監督が指揮するが?
「来年のW杯では(チェーザレ)プランデッリ監督、私、(ロシア代表、ファビオ)カペッロ監督とイタリア人が3人いる。これは新記録だろう。覚えている限り、セリエAを飛び出し、他の監督をやるような人はいなかった。セリエAがトップだったからだ。むしろ海外の監督がイタリアで監督をしていた。しかし、状況が変わり、トッププレーヤーをイタリアに連れてくることができなくなり、フランス、イングランド、スペインのクラブへ行くようになった。トップの選手は国内に残っていたが、監督だけでなく選手も出ていくようになった。優れた監督が海外でも求められている。過去は、旧ユーゴやオランダの監督が国外に出ているくらいだったが、今は違う」

「国歌についてだが、私は日本代表の指揮を任されているので、イタリアの国歌を斉唱すべきでないと思っている。日本に敬意を示すだけだ。明日は敵ではなく、対戦相手として対峙するからね」

―プランデッリ監督と話す機会はあった?
「プランデッリと前回あったのは大会抽選会で、その時はサッカーのことだけ話した。それ以来会ってはいないよ」

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