2013.05.16

アルゼンチン代表に1-5で敗戦…試合を観戦したカズ、「プレーしたくなった」/フットサル日本代表

日本で唯一の得点を挙げた仁部屋和弘 [写真]=本田好伸

 フットサル日本代表は15日、国立代々木競技場第一体育館でアルゼンチン代表との国際親善試合を戦った。日本代表の国内での試合は2012年11月のFIFAフットサルワールドカップ直前のブラジル戦、ウクライナ戦以来約7カ月ぶり。4月に若手選手中心でスペイン遠征を行い、この試合に向けて発表された14人のメンバーはワールドカップから5人が入れ替わり、14年、16年のAFCフットサル選手権、16年のブラジルでのワールドカップへ向けて再スタートを切った。

 日本は立ち上がりから攻勢を仕掛ける。リズム良くボールを回し、前線の森岡薫を起点にゴール前へと迫ったが、森岡のシュートがポストに嫌われるなどチャンスを逸していた。すると5分、ゴール前のこぼれ球を拾ったディエゴ・アポジョニオが決めてアルゼンチンが先制。その後もゴールを奪えずにいると、17分、19分に立て続けにゴールを許し前半で3点差とされてしまった。

 後半に入り日本はさらに積極的な攻撃を見せるが、シュートはポストに弾かれるかGKのファインセーブに阻まれゴールを奪えない嫌な展開が続いていた。そして30分にアルゼンチンに追加点を決められると、日本はGKをフィールドプレーヤーの小曽戸允哉に替えてのパワープレーを開始。アルゼンチンを自陣へと押し込み、再三に渡ってゴールを狙うがそれでもスコアを動かせない。さらに悪い流れは続き、36分に5点目を献上すると勝敗はすでに決してしまっていた。38分に左サイドの仁部屋和弘が中央へとドリブルで切り込む個人技からようやく1点をもぎ取ったが反撃もそこまで。3946人の観客が見守った試合は1-5で日本が敗れた。

「アルゼンチンも日本も同じレベルだった。(点差が開いたが)アルゼンチンは点を決め、日本は決められなかったという、それだけの差」と、アルゼンチンのフェルナンド・ララニャガ監督が振り返ったが、この試合はまさにその一言に尽きる。日本が何度もアルゼンチンゴールを脅かしながらも得点が生まれない状況に、ミゲル・ロドリゴ監督も「アルゼンチンのゴールをサッカーのゴールにしてほしかった」と嘆いたほどだった。

「チームは若手選手との融合を図っている段階で戦術面や一体感など、チーム力は一時的に落ちている。でもまだ(14年、16年の国際大会に向けた)一歩目。今のチームは攻撃に輝きを放つ一方で、守備はまだ脆弱なところがある。今日はそれが出た試合」(ロドリゴ監督)と、戦術や守備面での課題は出たものの、試合内容としては(今回来日したメンバーは若手中心とはいえ)前回のワールドカップでベスト8入りしたアルゼンチン代表と互角以上に渡り合っていた。

 特に、この日が代表デビューとなった21歳の室田祐希が輝きを放った。後半の最初から投入されるといきなりのドリブル突破でチャンスを演出し、その後も積極的なプレーを随所に披露。「自分が成長するために(今シーズンにエスポラーダ北海道から)名古屋オーシャンズへと移籍しましたし、こうして代表にも呼んでもらえた。僕自身、成長していかなければいけないという気持ちでいる」(室田)というこの先の日本代表の主軸を担うであろう存在には期待が掛かる。

 また、この試合はワールドカップで日本代表入りし世間の話題をさらった三浦知良も観戦。「去年(のワールドカップ)からはメンバーも変わり、新しく入った若手2人、中でも(2012年1月のFリーグ参戦時に)北海道で一緒にプレーした室田もハツラツとプレーしていた。今は経験のある選手と若手選手で次に向けてチームを作っているところだと思いますし、そこへ向けての好材料もたくさんあり良い経験になったと思う」と話した。
 そして、16年ワールドカップでの代表復帰も噂される三浦自身、久しぶりにピッチで戦う仲間たちの姿を見て「ちょっとプレーしたくなった」と、期待を抱かせる言葉を発した。

 2012年のカズの参戦をきかっけに、世間により広く認知され始めたフットサル日本代表。彼らは3日後の18日、大分のべっぷアリーナでアルゼンチンと再戦する。次こそは決定機を確実にゴールへ結び付け勝利を手にすることができるか。世界のベスト8、さらに頂点を目指す戦いは、まだ始まったばかりだ。

文・写真◆本田好伸

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