2013.02.06

2013年の代表初戦、注目は海外組のポジション争いか/ラトビア戦

アジア最終予選では、グループ首位を走る日本代表 [写真]=足立雅史

 2013年の初戦を控えて、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督の意図は明確だった。代表メンバーの発表会見で、「海外組で試合に出ているメンバー、また海外でインシーズンのメンバーを重点的に招集した」と語ったように、6日に行われるキリンチャレンジカップ2013のラトビア代表戦に臨むメンバーには、負傷で不参加となったハーフナー・マイクを含めて15選手もの海外組が招集された。

 今回は多くの海外組が招集されるとともに、Jリーグが開幕以前だということもあり国内の常連組がメンバーから漏れた。しかし、ザッケローニ監督は「駒野友一、中村憲剛、栗原勇蔵、岩政大樹なども代表チームの選手だと思ってもらいたいし、試合勘のある選手を重点的に呼びたかった」と語るとともに、「扇原貴宏、山口螢、鈴木大輔、柴崎岳らは代表候補だと思っている」と明かしている。常連組や候補選手の名前を挙げたにも関わらず、日本での試合で国内組が少数派となった背景には、国内組にはある程度の招集機会が保証されている点があるのだろう。7月には東アジア杯が開催されるが、該当日程は国際Aマッチデーではないため国内組中心で臨むことが予想され、今回のメンバー編成にも影響を与えたのではないか。

 反面、注目は海外組のポジション争いに集まる。昨年9月のイラク戦から負傷の影響でベストメンバーを組めなかったが、今回は招集選手に主力が揃った。4-2-3-1の「3」のポジションに目を移せば、本田圭佑、岡崎慎司、香川真司、乾貴士、清武弘嗣らが居並ぶ。ザッケローニ監督が本田のトップ下起用を明言していることもあり、少なくとも2選手があぶれることになり、確実に実績を積み上げて昨年11月のオマーン戦では代表初ゴールを挙げた清武すら出場は保証されていない。負傷者の影響が少なく、国際Aマッチデーとなった重なった今回に、海外組を多数招集して見極めを図ろうとしても不思議ではない。

 メンバーの硬直化が囁かれるが、ドイツで結果を残す乾やオマーン戦で途中出場から決勝点を演出したサイドバックの酒井高徳がポジション争いに何とか割って入ろうとしている。ワールドカップ本大会まで1年半を切っていることも考えれば、出場権こそ手にしていないものの、招集機会が限られる海外組にとっては、初選出の大津祐樹を含め、既に本大会へのサバイバルが始まっている時期に来ているのだろう。

「短期間で準備が万全でない中で、パーフェクトにいかなくてもできるだけいいプレーを出してほしい。大切なのはトライをすること。当然そこにミスもあるだろうが、リスクをおかして積極的にトライしてほしい」

 試合前日にようやく招集選手全員が集まったことを考慮すれば、チームコンセプトの確認だけにとどまる可能性も否定できないが、ザッケローニ監督が前日会見で選手に期待した積極性は、そのまま競争原理の素になると言えるだろう。新戦力を要求する声が高まるが、チーム内での高いレベルのポジション争いこそ注目される点ではないか。

[写真]=足立雅史

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