2012.10.07

日本、あと一歩で届かなかったアジアの頂点/AFC U-16選手権

 AFCU-16選手権決勝の相手はウズベキスタン。一度はグループリーグ最終戦でシリアに敗れ、敗退がほぼ決まりかけたが、同時刻でキックオフした中国対インドがロスタイムのゴールで同点に終わったことで、奇跡的にグループリーグ2位通過。準々決勝では日本が1-3で破れた韓国に、圧倒的に攻めて1-1からのPK勝利。準決勝では開催国・イランを相手に、3-2で勝利し、決勝まで駒を進めてきた強敵だ。

 立ち上りからリズムを掴んだのは日本だった。4-2-3-1の布陣を敷くウズベキスタンだが、CBの一枚がスイーパー気味に落ちるため、日本にとっては逆にバイタルエリア付近のスペースが見つけやすくなったことで、得意のパス回しが高い位置できるようになった。

 そして、開始早々の6分、MF三好康児が相手のパスをインターセプトすると、そのまま持ち上がり、縦に走って来たFW杉本太郎にパス。杉本はボールを受けると、さらにDF2人を食いつかせてから、裏に抜け出したMF水谷拓磨へDF2人の間を通す、絶妙な右足アウトサイドパス。これを受けた水谷は、フリーでGKの位置をよく見てから、ゴール左隅に流し込んだ。

 日本ペースで試合が進む中で、一番気を付けなければいけないのがセットプレー。ウズベキスタンには高さがある。36分には左CKを与えると、ファーサイドからヘディングで合わせられる。これはGK長沢祐弥がファインセーブで凌ぐが、その後もひやりとする場面を作られた。

 前半を終え、1-0と日本がリードをするが、決して気が抜けない展開だった。後半、遂にウズベキスタンが牙をむいた。選手交代を機に、後ろを3バックにして、3-2-4-1にシフトチェンジ。一気に攻撃の圧力を強め、点を取りに来た。そして52分、左サイドの裏に出来たスペースにループパスを通されると、抜け出したFWトラエフがGKの位置をよく見て、ゴール右隅に蹴り込み、試合は振り出しに戻った。

 やはり一筋縄でいかない決勝戦。終盤になると、守りを固めだしたウズベキスタンに攻勢に出るが、アタッキングエリアでの相手の集中力の高さに手を焼き、決勝弾を奪えなかった。

 勝負は90分で勝負がつかず、PK戦へ。全員が勢いあるキックを決めたウズベキスタンに対し、日本は慎重に置きにいったキックを相手GKに2本止められ、最後の4人目のキッカーFW北川航也が外して勝負あり。

 この瞬間、日本の準優勝が決まった。グループリーグからしぶとく勝ち上がってきたウズベキスタンに対し、日本は寸手のところで届かず、3大会ぶりのアジア制覇は叶わなかった。

文・取材=安藤隆人

Jリーグ順位表

鹿島アントラーズ
58pt
川崎F
52pt
柏レイソル
50pt
Jリーグ順位をもっと見る
湘南
70pt
長崎
59pt
福岡
58pt
Jリーグ順位をもっと見る
沼津
45pt
秋田
44pt
栃木
43pt
Jリーグ順位をもっと見る