FOLLOW US

23人が一丸となってつかんだ決勝進出、3大会ぶり3回目のアジア制覇へ王手/AFC U-16選手権

 9月30日に行われたAFC U-16選手権の準々決勝シリア戦で勝利し、4大会連続のU-17ワールドカップ出場を決めた日本。次の照準を3大会ぶりのアジアチャンピオンに定めた96ジャパンは、3日に行われた準決勝でイラクに5-1で大勝し、柿谷曜一朗らを擁した2006年大会以来となる3回目の優勝に王手をかけた。

 立ち上がりから、イラクはロングボールを蹴ってくる以外、攻め手がない状態だった。日本は中谷進之介(柏U-18)と酒井高聖(新潟ユース)の180センチ台コンビを先発に起用し、ロングボール対策は万全。この2人が相手のロングボールをしっかりと跳ね返し、セカンドボールを渡辺凌磨(前橋育英高)、三好康児(川崎U-18)、会津雄生(柏U-18)の中盤が拾って攻撃に繋げる形で流れをつかむ。

 すると9分、クサビを受けた杉森考起(名古屋U15)が反転して前を向くと、すかさず平行に右を上がってきた大西勇輝(京都U-18)にパス。大西はドリブルでGKを引きつけてから足を振り抜き、シュートはゴール右隅に突き刺さった。

「ずっと出られなかった時が多かったので、スタメンと聞いて、絶対に結果を残したかった。あの時はもうシュートしか考えていませんでした」と語る、今大会初スタメンの大西の意地の一発で、日本が先制に成功する。18分には、三好のパスを受けた北川航也(清水ユース)が豪快に突き刺して2点目。前半だけで2点のリードを奪った。

 後半は、徐々にイラクのシンプルな攻撃に押し込まれていく。58分には、左サイドからのクロスに対し、GK長沢祐弥(藤枝東高)が飛び出すも、相手や味方と交錯。こぼれ球をイラクに押し込まれ、1点差に詰め寄られる。キーパーチャージにも見えたが、主審の笛は鳴らなかった。

 だが、この失点で日本の攻撃陣が奮起する。2点のリードを奪ってからは、中盤のパス回しが多くなっていたが、1点差になってからは積極的に前へと仕掛けるようになる。67分、北川の右サイドからの折り返しに、渡辺が鮮やかなダイレクトボレーを突き刺して3点目を奪うと、直後の68分には、三好のスルーパスにオーバーラップしてきた右サイドバックの佐々木渉(FC東京U-18)が抜け出してゴール。初戦のサウジアラビア戦で、今大会の日本の初ゴールを決めた佐々木の得点で、4-1と試合を決定づけた。

 88分にも北川がPKで加点して5-1の圧勝劇を締めくくり、3大会ぶりの決勝進出を決めた96ジャパン。「ここに来た23人全員で戦うつもりで今大会に臨んだ」と吉武監督が語った様に、この試合の89分には、GK田口潤人(横浜FM)を今大会初出場させ、これで23人全員が試合に出場することになった。

 まさにチーム一丸となってつかんだファイナリストの座。イランの地で躍動を続ける若き日本代表は、6日に韓国や開催国イランを撃破したウズベキスタンと、アジア王者の座を懸けて戦う。

文・取材=安藤隆人

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

RANKING今、読まれている記事

  • Daily

  • Weekly

  • Monthly

SOCCERKING VIDEO