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北朝鮮に快勝し決勝T進出、日本を勝利に導いた選手起用/AFC U-16選手権

 2013年に行われるFIFA U-17ワールドカップ出場権を懸けたAFC U-16選手権(イラン)のグループリーグ最終節が28日に行われ、グループCのU-16日本代表はU-16北朝鮮代表と対戦し、3-0で勝利。決勝トーナメント進出を決めた。

 ともに1勝1敗同士の戦いとなった一戦。日本は引き分け以上でグループリーグ突破が決まる状態となっているが、相手は北朝鮮。こういう状況下でこそ、彼らは身を投げ打ってでも全身全霊で勝ちに来る。フィジカルでは 日本を上回るだけに、日本はいかに受け身に回らずに戦えるかがポイントだった。

 この重要な一戦に吉武監督は、何とGKを変えてきた。これまで2戦連続でスタメンだった長沢祐弥(藤枝東高)ではなく、初出場の林瑞輝(G大阪ユース)を起用。そして、FW中村文哉(G大阪ユース)が今大会初出場、MF三好康児(川崎U-18)が今大会初スタメンと、実に3人のメンバーを抜擢した。

 立ち上りから効果的な攻撃を仕掛けたのは日本だった。左のワイドトップに入った中村と、右のシャドーに入った三好が、裏を狙う動きで北朝鮮のDFラインを揺さぶり、得意のパス回しでリズムをつかんだ。そして15分、右サイドでゲームを作ると、DF石田崚真(磐田U-18)のセンタリングを、中央に飛び込んだ中村がGKより一瞬早く触れてゴールに押し込んだ。先発起用に応える中村の先制弾で、日本が幸先のいいスタートを切った。

 しかし、1点のリードを奪っても決して安心できる状況ではなかった。北朝鮮は第2戦の韓国同様に一発を狙っていた。ただ、韓国戦と違ったのは、その精度が低かったこと。これもあり、日本は終始リズムを握ることができた。

 待望の追加点は後半に生まれた。49分、中村のパスを受けた杉本太郎(帝京大可児高)が、ドリブルから左足を一閃。これがゴール右隅に突き刺ささり、欲しかった追加点を奪った。だが、その直後にハイボールの競り合いから、鈴木徳真(前橋育英高)が相手のFWを倒してしまいPKを献上。しかし、このPKをGK林がスーパーセーブ。中村同様、先発起用に応える形でチームに貢献した。

 これで流れは完全に日本へと傾いた。82分に途中出場のFW小川紘生(浦和ユース)が相手のミスを突いて3点目を奪取。終わってみれば3-0の完勝で、日本が2勝1敗の成績で、グループCを2位で通過した。

 苦しい戦いをモノにした96ジャパン。次は4大会連続のU-17ワールドカップ出場に向けて、準々決勝でシリアと対戦する。

■試合後コメント
・吉武博文監督
「まずは予選を突破できてすごくうれしいです。内容的にはラッキーでした。PKも取られたのですが、これが入らなかった。もしこれを決められて2-1になっていたら、もしかしたらわからない展開になっていたかもしれないです。勝因は我々のコンディションが非常によかったこと。いろんな選手たちを毎試合使って、フレッシュな選手を使えたことが大きいと思います」

・杉本太郎
「立ち上りから日本のパスサッカーができていたので、出して動くということを意識しました。それがうまく焦ることなくできたので、結果的に先制点が取れて、自分達の流れになったと思います。試合前からゴールを決めることをイメージしていました」

・中村文哉
「2試合とも試合に出られなくて悔しい思いをしていました。今日のスタメン発表で、自分の名前を呼ばれた瞬間から、絶対に自分が決めるんだという意気込みでやっていたので、良かったです。シリアも強いですが、自分達も今まで通りやれば、絶対に勝てる相手なので、焦れずにボールを回して、次も点を取りたいと思います」

文・取材=安藤隆人

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