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1年前と同じ“2点差”、分厚く高い韓国に再び屈した日本/ACF U-16選手権

 韓国の壁は分厚く、高かった。

 グループリーグ初戦を白星で飾った“96ジャパン”は、グループリーグ第2戦で宿敵・韓国と激突。初戦は白星発進した両者だが、韓国は北朝鮮にパワーで圧倒し、3‐0と完勝しているのに対し、日本はサウジアラビアに苦しめられながらも2‐0の勝利。勝ち上がり方は対照的だった。

 また、1次予選でも日本は韓国と対戦しているが、このときは2‐4で韓国が勝っているため、日本にとってはリベンジマッチだった。しかし、蓋を開けてみると、再び韓国のパワーに屈する形となってしまった。

 吉武監督はこの試合、大きくメンバーを変えてきた。サウジ戦のメンバーからスタメンを6人も入れ替え、DF酒井高聖(新潟ユース)とMF中谷進之介(柏U‐18)の180センチクラスの選手をセンターに置き、韓国のシンプルなロングボール対策を講じてきた。

 日本は良い立ち上がりを見せた。全体が連動し、局面で数的優位を作って、韓国のアタッカー陣に自由を与えなかった。そして奪ったボールをテンポ良くつないで、FW会津雄生(柏ユース)、フロントボランチの水谷拓磨(清水ユース)を軸に、積極的にゴールを狙った。しかし、韓国は苦しみながらも、前へのチャレンジを何度もし続けた。この強硬姿勢に日本は徐々にラインを下げてしまう。

 そして13分、韓国に高い位置でプレーさせると、相手のキックがDFに当たり、ゴール前にポトリと落ちてしまう。ここに反応したのが、一番警戒をしていた10番のファン・フィチャンだった。飛び出してきたGK長沢祐弥(藤枝東高)よりも一瞬早くボールに触れると、ボールは緩やかにゴールに吸い込まれた。

 先制を許した日本だが、23分、カウンターからMF鈴木徳真(前橋育英高)がバイタルエリア中央でボールを運び、DFを引き付けてから、右サイドで構えていた小川紘生(浦和ユース)へパス。小川はボールを受けると、間合いを取ってきたDFに対してフェイントを入れた後、GKの位置をよく見てループシュートを放った。これがきれいな弧を描いて、GKの頭上を破り、ゴール左隅に吸い込まれた。

 このゴールをきっかけに、同点とした日本がペースを掴みだす。しかし、どんなに相手に流れを持っていかれても、前への姿勢を失わない韓国は、一瞬の隙ができるのを待っていた。そして、42分、韓国は中盤深くからスルーパスをDFラインの間に通すと、これに抜け出したチェ・チュヨンがシュート。足にうまく当たらなかったことも幸いし、GK長沢の手の下をすり抜け、そのままゴール左隅に吸い込まれていった。

 僅か2つのチャンスをすべてモノにされてしまい、1-2とリードを許して前半を終えた日本。後半、吉武博文監督は、北川航也(清水ユース)に代えて、杉森考起(名古屋U15)を投入。杉森をセンターに置き、会津を左サイドに置き換えた。63分には鈴木に代えて三好康児(川崎ユース)を投入。79分には会津に代えて青山景昌(名古屋U18)を投入し、「中盤の前、その前の選手を代えて、攻撃の枚数を増やしたかった。パスの得意な選手、相手の裏に蹴る選手、ゴール前の決定機を増やしたかった」(吉武監督)と、巻き返しに出た。

 しかし、最後まで韓国の堅い守備を切り崩せなかった日本。90分には韓国にFKを直接決められ、万事休す。1年前と同様に、2点差で日本が1‐3の敗戦を喫した。

文=安藤隆人

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