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“死のグループ”に入った日本、4大会連続の本大会出場なるか/AFC U-16選手権

 いよいよ明日からイランで開幕するAFC U-16選手権2012。いったいこれは何の大会なのかと言うと、来年に行われるU-17ワールドカップへの出場権を懸けたアジア最終予選となっている。U-17ワールドカップは2年ごとに開催され、今回はUAEで開催される予定だ。

 アジアに与えられた出場枠は4。1次予選を勝ち抜いた16チームが全4グループに分かれて、1回総当たりのグループリーグを行い、上位2チームが決勝トーナメントに進出する。決勝トーナメント初戦となる準々決勝で勝利すれば、晴れてU-17W杯出場権を手にすることができる。

 過去3大会連続でU-17ワールドカップに出場している日本だが、今回はこれまでで一番厳しい戦いを強いられることとなりそうだ。昨年U-17日本代表を率いて、メキシコU-17ワールドカップでベスト8に輝いた吉武博文監督が、引き続き今回のU-16日本代表も指揮を取る。ゆえに世界でベスト8に輝いたノウハウをもとに、段階を踏んだ計画的なチーム作りが行われていると言っていいだろう。

 吉武監督のサッカーはバルセロナスタイルに近く、全員で攻守の切り替えを早くして、ボールを繋いで崩していくサッカー。全員でボールを保持することで、フィジカルなどのディスアドバンテージを埋めて、世界と対抗しようという狙いを持っている。昨年のU-17ワールドカップは世界を相手にこのサッカーで結果を出したが、果たしてアジアでも通用するのか。アジアは世界以上にフィジカルを前面に出したサッカーを展開してくるだけに、縦に速く、パワフルなサッカーに対して、受け身にならずにボールを繋いでいなし、高い連動性で切り崩していけるかが鍵となりそうだ。

 前述したように、今回のU-16日本代表(※愛称は『96ジャパン』。1996年生まれが中心のチームのため。前回のチームは94年生まれが中心のため、94ジャパンと吉武監督が名づけた)は、大変厳しいグループに入った。初戦でサウジアラビア、第2戦で韓国、第3戦で北朝鮮と戦う。どのチームも縦に速くパワーがあるチームの代表格。特に韓国と北朝鮮は強烈で、韓国には1次予選で2-4と敗戦。北朝鮮はこの世代ではアジアトップの実力を持つ難敵だ。チーム立ち上げからこれまで貫いてきたサッカーを展開しながらも、相手のフィジカルに負けない守備の対応力を出せるか。非常に難しいミッションが彼らに課せられている。

 守護神・長沢祐弥(藤枝東)、日本代表の酒井高徳の弟であるDF酒井高聖(新潟ユース)、MF北川航也(清水ユース)、杉本太郎(帝京可児)、三好康児(川崎ユース)、FW中村文哉(G大阪ユース)らが主軸となる96ジャパン。果たして、これまでのA代表、アンダーの代表でも例を見ないほどの死のグループを勝ち抜き、さらに準々決勝も制し、4大会連続のU-17ワールドカップの切符を掴めるだろうか。

文=安藤隆人

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