2012.09.12

ザック監督「現メンバーの状態が良いなら新たな選手を探すことは難しい」/イラク戦

試合を振り返るザッケローニ監督

 日本代表は11日、ブラジル・ワールドカップアジア最終予選でイラク代表と激突し、前田遼一の得点により、1-0で勝利した。

 試合後に日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は、以下のように語った。

「結果には満足しているし、グループでもいい位置につけていると思う。非常に難しい試合になった。イラクはかなり中を締めてきている印象だった。前の2枚 がダブルボランチを抑えてきてスペースがなかった。センターバックがサイドに散らしてサイドで数的優位を作れるようになってからは良くなったが、イラクの すべての選手が自陣に戻って守るということでスペースがなかなか見つからなかった。特にカウンターだったり、試合始めのリスタートで危ない場面があった。 イラクの選手たちのフィジカルが強いので狭い所に行くと難しくなるし彼らはコンディションもよかった。2点目を決めきる事ができれば楽な展開なったが 1-0の状況では最後まで何が起こるかわからなかった。ただ、2-0の状況を探しに行かなかったわけではないしボールポゼッションも65パーセント以上は あったのかなと思う」

―香川真司選手がベンチ外になってしまったが、詳しい状況は?

「昨日の練習のミニゲームの終わりのほうで腰に違和感を持ち、練習から外れた。それから今日の午後まで状況を見ていた。100パーセントの選手をピッチに送ることはできないので、こういった形になった」

「あそこまでイラクが引いてくるとは想定していなかった。その流れの中で伊野波(雅彦)と吉田(麻也)がボールを持てたので、サイドバック気味に開いてビ ルドアップをして欲しいと説明するまでに時間がかかってしまった。相手の前線の2人が遠藤(保仁)、長谷部(誠)を、ボランチが本田(圭佑)をマンマーク 気味についてきて、真ん中にスペースがなかった。ディフェンスラインが大きく変わったので、どう対応するのかを注目していたがうまくやっていたし、カウン ター対策も取れていた。リスタートのところで幾つかピンチを招いてしまった」

―オーストラリア対ヨルダンの結果次第では、かなり有利な立場になるが、新しい選手を試すことはあるのか?

「ノー、ノー、ノー。できるだけ早くワールドカップ出場を決めたいので。最後の枠が休みになっているので、できるだけ早いタイミングで予選を突破したい。 新しい選手は常に探しているが、現時点のメンバーに食い込んでもらうことは監督にとってありがたい。現時点で選ばれている選手のコンディションが良い場合 は、これ以上の選手を探すことは難しいと思う」

―1-0は 非常に危険な状況。相手は後半途中から主力メンバーを投入して、日本は細貝(萌)を投入した。日本は受けるのかと思ったが、2点目を取りに行ったのは監督がうまくマネジメントしたのか、それとも選手たちの成長の証なのか?

「引いて受ける状況を作るなといってはいないし、そういったことは起こると思うが、できるだけ相手陣内に入ってプレーすることを言っている。中盤の構成を 変えたのはフレッシュさが欲しかったし、中央でプレーする選手を入れてきたので、そこをケアしたいと思った。それでも前線は3人を残していたし、エリア内 にボールも上がっていたので、ハーフナー(マイク)をチョイスした。2点目を取りに行く姿勢は変えなかったですし、オーストラリアでもなかったようなPK を取られたが、我々が2点目を決めていれば、その1点も勝敗には関係しなかった」

―試合後すぐ本田選手と話し込んでいたが、ジーコとの握手は忘れていたのか?
「待っているのは気づかなかったが、その後挨拶に行ったし、試合の前にも挨拶に行った。あと2点目が取れなかった理由は枠を外れてしまったし、相手GKの ファインセーブもあった。サイドのところにしかスペースが見つからなかったし、イラクの選手が全員自陣に引いたような状況で戦うことは難しい」

―本田がダイレクトではたく場面が増えたが、攻撃の引き出しが増えたという印象はあるか?
「メンバーの構成にかかわらず、いい時はボールホルダーに対して周りが上手く動いていく。バックパスを好まないチームなので、前に行きたいなら前線が積極的に動かなければならない。ただ、これにはフィジカルコンディションが関係してくる」

―伊野波と吉田にサイドに開くように指示したが、その後の動きには満足しているか? また、指示をしなくても選手たちが自発的にそういった動きをしてもらいたいと思うか?
「動きには満足している。指示を出す前は2人の距離が近かったが、真ん中を通そうという意識があったが、中央にスペースがないと思った。これまでやってき た相手の中で前線の2人をボランチにつけてくるのは初めてだったので、センターバックの2人には距離を広げてできるだけサイドに展開するように指示した。 それからあとは良くやってくれたと思う。若い2人なので、こういった経験もしてほしい。これからもボールを持つ状況の試合が続くと思うので、この経験を生 かしてもらいたい」

―試合後、本田とは何を話したのか?
「覚えていない。試合に関連することを言ったと思うが、試合が終わったばかりでアドレナリンもかなり分泌していた」

―香川の欠場の影響は? 長友佑都のパフォーマンスが良いアクセントになっていたと思うが?
「清武(弘嗣)選手はよくやったし、計算できる選手なので想定内だった。香川はいないことにはなれているし、ビッグクラブへいった香川のほうがより得点に 近い選手かなと思う。清武の特長はマークを外す動きとパスをはたきながらバイタルエリアに入っていく動き。スピードに乗った中でのプレーが得意だし、年齢 的には素晴らしいパーソナリティを持っている。長友もよくやったし、駒野(友一)も素晴らしいパ フォーマンスだった。この試合のポイントはサイドでいかに数的優位を作れるかだった。長友は状態の良さを見せてくれた。試合終了間際になってもオーバー ラップを繰り返していた。イラクはフィジカルが強いが、スペースにボールを出されたときは、対応に苦労していたように思う」

[写真]=足立雅史

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