2012.09.06

日本代表、イラク戦では3選手が出場停止…吉田麻也の相棒が焦点/UAE戦

センターバックを務める吉田麻也の相棒に注目が集まる

 日本代表は6日にUAE代表をホームに迎えるが、相手としては8月に対戦したベネズエラ代表よりも、数段落ちると言える。ブラジル・ワールドカップの南 米予選でプレーオフ圏内に位置するチームと、アジア3次予選においてグループ最下位で敗退しているチームでは、単純なチーム力はもちろん、試合に対するモ チベーションでも大きな差が生じるのは致し方ないところだ。しかし、“本番”となる11日に行われる最終予選のイラク戦を前に“スパーリング”を消化する 意義は少なくない。

 イラク戦で今野泰幸、栗原勇蔵、内田篤人の3選手が出場停止になるだけに、ベネズエラ戦に続いて、今回も穴を埋める選手達に注目が集まる。代わりに出場 する選手にとっては、UAE戦から間髪入れずに本番に臨めることで、ベネズエラ戦から1カ月近く間が空く中でいきなりイラク戦を迎えるよりも、いくらか不 安感は薄れるだろう。

 出場停止が重なったDFラインで、最も関心を寄せられているのは、吉田麻也のパートナー争いだろう。ベネズエラ戦では、伊野波雅彦が先発出場して、後半 からは水本裕貴が投入された。岩政大樹も合わせて3選手が吉田麻也の相棒候補に挙げられるが、ベネズエラ戦に出場した伊野波と水本が大きなインパクトを残 せなかったことからも、UAE戦が各選手にとっての“再テスト”の場になる可能性は大きい。

 センターバックの序列が混沌としている一方、内田が欠場する右サイドバックでは駒野友一の出場が有力と言える。ベネズエラ戦で出色の出来栄えだったこと とともに、海外組が帰国直後というタイミングもあり、Jリーグで好調を維持する経験豊富な駒野の起用が自然な流れだろう。

 ドイツ代表入りの可能性が報じられる酒井高徳と、今夏からドイツのハノーファーに移籍した酒井宏樹の2選手も、UAE戦で起用されることは考えられる。 しかし、10月に欧州へ遠征し、フランス、そしてブラジルとの対戦が決まっている日本にとって、本格的なテストの場としてはこちらのほうが妥当といったと ころか。

 ただ、長友佑都が負傷の影響でUAE戦を回避する可能性があることから、左右のサイドバックをこなせる酒井高徳が代表戦に初出場することで、揺れる代表選択問題に終止符が打たれることも見込まれる。

 DFラインよりも前のポジションに目を移しても、関心は海外組のコンディションに傾注される。ベネズエラ戦の前半で見せたように、6月に行われた最終予 選の3連戦等を経たことで攻撃陣の熟成は深まった。それだけに、所属クラブで出場機会を失っている長谷部誠をはじめ、万全な体制でイラク戦を迎えられるよ うに整えることが最重要なことに間違いない。

 今回のUAEの来日メンバーを見ると、ワールドカップで敗退していることもあり、若手選手が大半を占めている。世代交代の真っ只中に位置するだけに、同 じ中東とはいえイラクを想定して戦うとなると、未知数な部分は多い。UAEの状況を考慮すれば、アルベルト・ザッケローニ監督が「チーム全体のコンディ ションを高め、代表チームのやり方に集中してもらうことをやっていきたい」と口にするように、仮想イラク戦というよりも、チームの不安要素を消していくよ うな戦いが求められる。

[写真]=足立雅史

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