2012.08.15

日本代表、南米の実力国と激突…W杯予選へ絶好のテストに/ベネズエラ戦

ワールドカップアジア最終予選のグループ首位に立つ日本

 南米で唯一、ワールドカップの本大会出場歴がないものの、ベネズエラ代表の実力に疑いはない。日本代表は15日、札幌にベネズエラを迎えるが、9月のワールドカップアジア最終予選のイラク戦に向けて、格好のテストマッチになるだろう。

 ベネズエラはFIFAランキングで52位と、22位の日本よりも下に位置している。しかし、ブラジルとアルゼンチンの両大国を筆頭に、ワールドカップの 予選でも実力国との対戦を余儀なくされ、必然的にランキングは伸び悩むため、あまり参考にはならないだろう。実際に、昨年行われたコパ・アメリカではブラ ジル、アルゼンチンの上を行く同国過去最高の4位に躍進するとともに、現在進行中のワールドカップの南米予選でもプレーオフ出場権内の5位と、近年は確か な実績を残している。

 プレースタイル自体は、南米の他国と似通ってブラジル、アルゼンチンの両国と渡り合うために磨かれたカウンターと粘り強い守備が主体となっている。今回 はベネズエラにとってはアウェー戦であることから、ボール支配率では日本が有利に立つことが予想されるが、支配率の高さがそのまま試合を優勢に進めている かどうかという指標にはならないだろう。

 日本にとっては、来月のホームで対戦するイラクも人数をかけてゴール前を固めてくることが予想されるため、イラクより守備力や老獪さで上回るベネズエラ相手にどこまでゴールまで迫れるかは、ワールドカップ予選に向けて重要なテストになる。

 また、日本はイラク戦で出場停止となる今野泰幸、栗原勇蔵、内田篤人を招集せず。アルベルト・ザッケローニ監督が、「イラク戦に向けて、ベネズエラ戦、 UAE戦(9月6日)をテストの場にしたい」と語るように、守備陣は出場停止者の穴を埋める選手を見極めるためのメンバー構成となった。注目はザッケロー ニ監督就任以降、ほぼ全試合で先発出場していた今野の代わりだが、ザッケローニ監督は、「伊野波(雅彦)、水本(裕貴)はスピードのあるディフェンダー。 岩政(大樹)は空中戦で強さを発揮する。彼らを含めてどういった構成がいいのか、誰が適任なのかを見極めていきたい」とセンターバック候補の3人に期待を 寄せている。

 また、センターバックとともに、関心を集めているのが右サイドバックのポジション争いである。内田が出場停止になったことで、6月に行われた最終予選の オマーン戦でも途中出場した酒井宏樹の出場が予想されたが、今回はメンバー外。代わりに同じロンドン・オリンピックのメンバーだった酒井高徳が招集される ことになった。駒野友一やサイドバックもこなせる槙野智章、伊野波も含めた4選手が先発候補になるだろう。ただ、ホームでのイラク戦に向けたテストと考え た場合、各選手がどこまで攻撃面で貢献できるかが大きな選考要素にはなりそうだ。

 日本はアジア各国と対戦する際、守備を固められることが多い状況を考えれば、南米でのブラジルやアルゼンチンのような立ち位置にあると言える。現実に南 米で超大国相手に戦い抜く術を体得してきたベネズエラが相手になるだけに、来月のイラク戦に向けたテストの意味の他にも、現在の日本がカウンターに強みを 持つ相手とどこまで戦えるレベルにあるかを確認する意味でも、今回の試合は大きな指針となるはずだ。

 

文=小谷絋友(サッカーキング編集部)

 

[写真]=足立雅史

 

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