2012.08.10

メダルマッチの日韓戦が実現…勝敗のカギはコンディションか/韓国戦

 数多の激闘を繰り広げてきた日本と韓国だが、今回ばかりは趣が異なっている。これまでのように世界への出場権を懸けたアジアでの争いではなく、国際大会での対戦かつ、メダルマッチとなった。

 肝心の試合に目を移せば、条件は同等と言えるだろう。ともに準決勝で今大会初となる黒星を喫したため、勢いに大きな隔たりはない。対戦会場もウェールズのカーディフで、互いに準決勝をイングランドのスタジアムで消化しているため、移動面でもイーブンと言える状態だ。

 韓国には、磐田のペク・ソンドンや広島のファン・ソッコら、現役を含めて5人のJリーグ経験者が在籍。ホン・ミョンボ監督もJリーグで活躍した経験があり、日本を熟知していることは違いないだろう。しかし、両チームは既に5試合消化していることから戦い方は周知されているため、事前の戦力分析の差はないに等しい。

 日本は、権田修一らが出場した2008年と宇佐美貴史らが参加した2010年のU-19アジア選手権でともに韓国に敗れ、U-20ワールドカップの出場権を逃してきた。苦手意識や発奮材料になるかは各選手次第だが、日本が今大会に入り急速に自信をつけてきたことを考えれば、過去の対戦成績でチームの戦力差を推し量るのは意味を成さないと言える。

 日本の戦い方については、今大会通じて戦術の柱だった前線からのハイプレッシャーを再び発揮できるかにかかっている。選手のコンディションが最重要なのは間違いないだけに、中2日での疲労回復以外の外的要因を加えることも必要かもしれない。突破が決まっていたグループリーグ第3戦のホンジュラス戦で、大胆に先発メンバーを変更しながら首位通過を決めたように、チームの根幹は動かさない程度の選手の入れ替えで全体の運動量を押し上げることは一手だろう。

 互いにベスト4まで上り詰めてきた過程で強豪国を退けてきた以上、力関係は非常に拮抗していることは予想がつく。勝敗を左右するのはコンディションの差やミスの多寡など、細部になるだろう。もちろん、銅メダルを懸けた日韓戦だけあって、過熱する部分は少なからずあるのは致し方ない。

 ただ、日本が銅メダルを手にした1968年のメキシコ・オリンピック以来、アジアの国が2度目のメダルを手にする事は確定している。ホームアドバンテージのない今大会で、ベスト4のうちアジアが2カ国を占めた。アトランタとシドニーでアフリカ勢が連覇した当時と同様、再び世界の勢力図が塗り変わりつつあることを象徴する対戦カードとなったのには間違いない。

文=小谷絋友(サッカーキング編集部)

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