2012.08.01

U−23日本代表、メダルへ向けたホンジュラス戦の最重要ミッション/ロンドン五輪

2試合連続で先発出場している大津はスタメンなるか

 グループ第2戦を終えての決勝トーナメント進出は、大会前の期待感を考えれば周囲にとって望外の結果と言える。もちろん選手たちからすれば、地力でつかみ取った2連勝である。遠く離れた日本が快進撃に沸くのに反し、ホンジュラス戦でも浮かれることなくグループ首位通過を狙える精神状態にあるだろう。

 日本の状況は、グループリーグ突破に向けて負けられないホンジュラスとさほど変わらない。日本はホンジュラスに敗れた場合、勝ち点で逆転されるため、2 位突破が確定。グループCの1位と対戦しなければならず、王国ブラジルと激突する可能性が高い。メダルを狙う日本にとって、ブラジルとの対戦を“先延ばし”にできるのであれば、その道を選ぶほうが懸命だろう。

 よって、今回の最低限にして最重要のミッションが、敗戦の回避といえるのだ。

 引き分けに終わればホンジュラスの決勝トーナメント進出も決定するため、同点のままで試合終了が迫れば、両チームともに無理に攻めることはなく、互いの利益となる戦いに終始する可能性も十分だ。

 日本からしてみれば、自らリスクを犯して動く必要性が極端に少ない試合となっている。戦い方は過去2試合と変わらず、守備に重点を置きながらのプレーに なるだろう。一方で、中2日での試合が続き疲労が蓄積されていることもあり、関塚隆監督も「その時々のベストのメンバーで戦いたい。総力戦になると思う」 とメンバーの入れ替えも示唆した。

 日本は過去2試合、スペイン戦で負傷した酒井宏樹を酒井高徳に入れ替えた以外は、同じメンバーを先発起用している。途中交代も酒井高徳を含め、齋藤学、 山村和也、杉本健勇と変化は少ない。強豪のスペイン戦はもちろん、グループ首位で迎えたモロッコ戦にしても、失点しないための交代策が優先されていたた め、メンバーの硬直化も致し方ない部分がある。引き分けでも御の字のホンジュラス戦も、大きくメンバーが変更されない可能性はあるだろう。

 ただ、ビハインドの状況や一発勝負の決勝トーナメントといったリスクを背負わざるを得ない状況になってくると話は変わってくる。その上でのキーマンとなると、宇佐美貴史が挙げられる。過去2試合こそ、守備意識の高さとサイドでボールを運べる齋藤が1枚目の交代カードとなっていた。しかし、5月に行われた トゥーロン国際大会でも2ゴールを挙げるなど圧倒的な個人技は折り紙付きなだけに、得点が必要となる状況に直面した時は宇佐美が真っ先に投入される可能性は高い。

 宇佐美は、2010年に行われたAFC U-19選手権で韓国に敗れてU-20ワールドカップの出場権を逃した際、人目もはばからず泣き崩れていた。2試合連続でベンチを温めることになったこと に加え、ドイツに移籍した現在でも国際大会で活躍する思いは人一倍強いことだろう。守備に重点を置く戦いが予想されるホンジュラス戦では、先発出場は難しいかもしれないが、決勝トーナメントに向けて試しておきたいというのは関塚監督の頭にもあるのではないか。

 勢いある流れを意識したメンバーを起用するのか、主力選手の疲労回復とともにチームに活力を与えるためにフレッシュな顔ぶれ送り出すのか。いずれにしても、宇佐美を含めた選手の起用法が、グループ1位突破の大きなカギになることに違いない。

文:小谷紘友(サッカーキング編集部)

 

[写真]=Getty Images

 

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