2012.07.26

ブラジル、スペインが本命の男子サッカー…日本は44年ぶりのメダルを狙う

ネイマールらスター選手を擁するブラジル、圧倒的なパスサッカーを見せるスペインが優勝候補として挙げられている

“メダル候補”や“仮想スペイン”と形容されたメキシコに2-1で競り勝ったことで、ようやく機運も高まってきた。5月に行われたトゥーロン国際でグルー プ最下位に終わり、11日に行われたニュージーランドとのホームでの壮行試合では、試合終了間際に追いつかれ1-1のドロー。試合後の関塚隆監督の挨拶 は、ブーイングが入り混じる中で行われた。しかし、幸か不幸か、ホームの観衆の目前で失態を演じたことで底を打ったかのように、イギリス入りしてからは 18日のベラルーシ戦、そして21日のメキシコ戦に連勝して、本番を迎える。

 ただ、2連勝という結果だけに目を奪われると、本質を見誤る恐れも大きい。1-0で勝利したベラルーシ戦も決定力を欠いた戦いぶりを露呈するとともに、 サポートメンバー4人を投入する采配にも疑問が浮かんだ。東慶悟、大津祐樹の得点で勝利したメキシコ戦を見ても、終始相手に攻め込まれる展開で到底楽観で きる内容でなかったのは事実であろう。

 29日の初戦で対戦するスペインのメンバーには、バルセロナへの移籍が決まったジョルディ・アルバやアスレティック・ビルバオのイケル・ムニアインをは じめ、国内の有力クラブで出番を得ている選手たちが揃う。オーバーエイジ枠を活用して、フアン・マタやハビ・マルティネスといったユーロ2012で優勝を 経験した選手たちを投入している点からも金メダル候補の筆頭と言える陣容となっている。単純に戦力のみを比較すれば、日本が数段落ちることは認めざるをえ ないだろう。第2戦の相手となるモロッコは、トゥーロン国際で2分け1敗の3位でグループリーグ敗退。しかし、敗れたメキシコ戦でも3-4と打ち合いを演 じたことからで攻撃力の高さを窺わせ、オーバーエイジ枠ではA代表のキャプテンを務めた経験のあるフシン・ハルジャを招集。ヨーロッパで活躍する選手も数 多く、個の強さも併せ持っている。第3戦のホンジュラスも、オリンピック出場国との親善試合で3連勝。勢いを持って本番に臨んでくることが予想されるとと もに、調子を上げてきているのは日本だけではないという、戒めとすることもできる。

 グループリーグで対戦する3カ国と照らし合わせれば、決勝トーナメント進出の見通しを立てづらいというのが、本音になるだろう。しかし、メキシコ戦で劣 勢に立たされながらも最少失点に抑えて勝ち切ったことは、突破への糸口になり得る。トゥーロンでの惨敗の一因には、個人能力に圧倒されたことが挙げられる が、アジア予選では大方攻め込むことができたこととは一変して、慣れない劣勢に面食らった部分も少なからずあるだろう。しかし、最重要と位置づけられる初 戦のスペイン戦をはじめ、本番では自分たちのサッカーを押し出せる試合はほとんどないと考えられる。その意味でも、相手の個の力を認識した上で守備に徹し たメキシコ戦での勝利は、本番に向けての大きな試金石になった。

 攻撃陣に目を移せば、実のところ歴代の五輪代表と比べても、粒揃いの陣容。大津や宇佐美貴史といった既に海外で揉まれている選手や、清武弘嗣といったA 代表の常連も組み込まれ、ポテンシャルだけを見れば歴代随一と言っても差し支えない。劣勢を強いられると割り切って守備に人数をかけた上で、前線のタレン トが力を発揮できるか否かに、シドニー大会以来12年ぶりとなる決勝トーナメント進出が懸かってくる。

 大会全体を見渡せば、日本と初戦で対戦するスペインとともに、グループCのブラジルが金メダル争いの中心となる。ブラジルは、開催国となる2014年 ワールドカップの予選が免除。他国との真剣勝負の場が少ない実情もあり、今大会にはA代表でも活躍する主力をつぎ込んできた。ネイマールやガンソといった 23歳以下の選手たちに、チアゴ・シウヴァやマルセロ、フッキとオーバーエイジ枠をフル活用して、他国を圧倒する陣容を揃えた。同じく南米のウルグアイ も、オーバーエイジでエディソン・カバーニ、ルイス・スアレスといった強力FW陣を配備。2010年のワールドカップでベスト4に入り、昨年のコパ・アメ リカでは優勝を飾るなど、近年の好成績からもスペインとブラジルの2強を脅かす存在となっている。

 また、開催国のイギリスはイングランドとウェールズの選手により構成された。サッカー発祥の地で行われるオリンピックで、実に52年ぶりの代表結成と大 きな関心が寄せられる中、キャプテンにはウェールズのライアン・ギグスを選出。38歳にして初めて主要世界大会に挑む姿にも注目が集まる。

 大会連覇を果たしていたアルゼンチンが不在の今大会。世界を席巻するスペインが母国開催のバルセロナ大会以来、20年ぶりとなる戴冠を果たすのか、王国 ブラジルが悲願となる初の金メダル獲得なるのか。あるいはアトランタとシドニーで2大会連続の戴冠を果たしたアフリカ勢の復権はなるのか。列強がしのぎを 削る中、日本にも粘りの戦いで食らいつき、44年ぶりのメダル獲得を目指してもらいたい。

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