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「意思統一」はポジティブと話すも…なでしこMF長谷川唯「バリエーションが少なかった」

2021.11.26

アイスランド戦に先発した長谷川唯 [写真]=JFA

 なでしこジャパンは25日、オランダのアルメレで国際親善試合に臨み、アイスランド女子代表と対戦。前後半に1失点ずつを喫して0-2で敗れた。

 左サイドハーフとして先発出場し、76分までプレーした長谷川唯は「(10月に日本で行われた)1回目の合宿に参加していない中、監督の意図は言葉で聞いていますが、実戦で探っていく部分はありました。チームとして、守備でハマらないところをしっかり修正できたのはよかったですが、もっと早く修正できるようにすることや、攻撃のバリエーションが少なかったと感じていて。中央に相手人数が多い中で、どうやって崩していくか。いつもはトップ下のスペースが空いてきたりしますが、今日の相手は人に強くという形でシュートシーンを作れず、難しかったところはあります。バリエーションを増やさないといけないと感じました」と、決定機を作れず無得点となった攻撃に言及。

「オフサイドになったりもしましたが、もう少しタイミングを合わせることやボールを出す、受ける側の工夫一つでなくなる。コンビネーションの部分もFWと中盤の距離を近づけたり、サイドバックが高い位置を取ることでサイドハーフが中を取れて人数を増やすことができたり、たくさんあると思います。ピッチ内でも感じていましたが、改めてビデオを見て、話して改善しないといけないと思います」と、攻撃での修正点を語った。

 守備での修正は「全体の意思統一ができて変えられたことはポジティブにとらえていいと思います」と評価しつつ、「裏への動き出しを狙うボールは少し多く出たと思いますけど、その判断をもっとしないといけないと感じていて。狙いは共有、チャレンジでき、アグレッシブに狙えているのはいいですが、それを囮に他の選手が動き出したり、それ以外の選択肢が減ったところがあると思います。個人もそうですし、チームとして落ち着くところ、狙わないといけないところは判断しないといけない」と、立ち上がったばかりのチームとしてのアプローチに集中したことで、プレー幅が狭まったことを課題点に挙げている。

 先発した長谷川以外の中盤は長野風花、猶本光、成宮唯と、これまでの代表と異なる顔ぶれに。互いのポジショニングをカバーしながらの組み立てには手応えがあったようで、「特に守備で前半、相手アンカーが空くところで、FWが見るのかボランチ見るのかが浮いてしまったシーンがありましたが、ボランチが前に出て自分が中をカバーすると話していたことではあったし、長野風花とは昔から一緒にやっていて、ポジションの取り方は共有できている印象があるので、どちらがスペースに出るという部分は今までの試合よりもできていたと思います。攻撃でも同じように誰が出ているのかの把握は全体でできていたと思います」と、コンビネーションや意識の共有は前向きにとらえている。

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