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【Letter from the Chair】WEリーグ岡島チェアコラム vol.2「発展途上国の女子サッカーへの貢献」

 2021年秋に日本初の女子プロサッカーリーグ『WEリーグ』(Women Empowerment League)が新たに開幕する。「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」を理念に掲げる船の舵取り役は、FCジンナン在籍時にAFC女子選手権出場経験を持ち、大学卒業後はアメリカの金融機関で長年の勤務経験を持つ岡島喜久子初代WEリーグ理事長(チェア)に託された。

 岡島チェアが何を感じ、何に取り組んでいるか、手記を毎月連載する。第2回は発展途上国への関りについて。

©JICA

【第2回】

 皆さん、こんにちは。WEリーグチェアの岡島喜久子です。

 1月の終わりに、国際協力機構(JICA)のオンラインイベントでJリーグ常勤理事の佐伯夕利子さん、JICA海外協力隊OBの相葉翔太さんと対談しました。アクリル板が設置されたスタジオに3人が集まり、MCの方を交えて、国内外の女子サッカーの現状や今後の可能性について語り合いました。これに参加して決めたことがあります。WEリーグの選手にセカンドキャリアとして、発展途上国でサッカーを教えてもらおう、ということ。

 相葉さんはスリランカで女子サッカーの指導をしてこられました。日本以上に女子がスポーツをする機会が少ないスリランカ。サッカーのスキル向上に伴って、女の子が尊敬されるようになり、自信を持ち、個人として成長する姿を目の当たりにしてきたそうです。スリランカのサッカー少女から届いたビデオでは、「サッカーをするようになってから体力が上がり、自信がつき、社会課題に立ち向かえるようになった」というメッセージがありました。

©JICA

 実は、日本サッカー協会にはアジアの発展途上国から女性の指導者を求めるリクエストが多く届きます。イスラム諸国では特に男性が女子にスポーツを教えることに抵抗がありますし、インドなどその他の国でも親が娘のコーチとして女性を望むことが多いです。アジアの中で日本は女子サッカー先進国として位置づけられていることも理由のひとつでしょう。近年、アジア諸国も女子サッカーに力を入れるようになっており、世界的にもFIFAがサッカー界の女性のエンパワーメントを大切なテーマとしています。

 若い世代の人生にポジティブな影響を与えることができるチャンスは多くはありませんし、発展途上国で仕事をするという経験は、その次のキャリアにも必ず役立ちます。その国の日本に対する認識を高めてもらう、という外交的な意義もあります。比較的恵まれた環境の中でサッカーをしてきた日本の選手たちに、発展途上国の女子サッカーへ貢献する仕事への興味を持ってほしい。そのためには、Jリーグがすでに行なっているユニフォームの寄付プログラムが使えないか、と考えています。WEリーグの選手数人で実際にその国に行き、子どもたちと一緒にサッカーをして、ユニフォームをプレゼントするところまでやってもらう。それを動画に撮ってシェアすることで、子どもたちがどんなにキラキラした目で選手を見るか、ユニフォームをもらってどんなに嬉しそうにするかをWEリーグの選手みんなに見てもらいたいです。

 WEリーグでは、選手のセカンドキャリアのサポートに取り組んでいく予定で、このような社会的意義のある仕事も選択肢の一つとして考えてもらえるようにしていきたいと思っています。

©WEリーグ

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