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W杯敗退後、初の実戦 東京五輪へなでしこ高倉監督「アグレッシブな試合を」

2019.10.05

久々の代表招集となった田中美南 [写真]=金田慎平

 日本女子代表(なでしこジャパン)は、10月6日にカナダ女子代表と対戦するが、前日の5日は試合会場となるIAIスタジアム日本平にて、前日練習を行った。

 冒頭15分の公開となった練習では熊谷紗希や岩渕真奈をはじめとしたGK3名、フィールドプレーヤー22名の計25名がそろって汗を流した。

 なでしこジャパンを率いる高倉監督は「選手も非常に良い表情で明日の試合を楽しみにしている」と冒頭で挨拶。ベスト16に終わったワールドカップ後、初の実戦は、最新のFIFAランキングで7位という格上のカナダが相手(日本は10位)。「若手、ベテランが融合した良いチームですし、前線には象徴的な選手であるクリスティーヌ・シンクレアという素晴らしい選手がいます。相手チームの選手ではありますが、非常に尊敬できる選手ですし、我々は若手が多いですが、学ぶこともあります。我々は東京五輪へ向かって、階段を上がっている途中だと感じています。大きく一歩、この試合に勝つことで前進できればと思っています。たくさんの応援を受けて素晴らしい、アグレッシブな試合をお見せしたいと思います」と意気込む。

 ワールドカップではオランダに敗れて、ベスト16での敗戦となったが、「負けたことで、やってきたことが正しかったのかと、下を向くことを心配していたが、合宿が始まり、練習の中で選手と話して、そういったことは見えませんでした。私自身も負けたことはもちろん真摯に受け止めていますが、大事なことも非常に多かったのではないか、とポジティブに進もうという雰囲気がチームには流れています」と、しっかりと糧にして進むことを強調。

 カナダ戦は東京五輪へ向けての選考の大事な一戦にもなる。選手たちには「自分のいいところをとにかく出してほしい、表現してほしいと強調しています」と話し、「世界のトップレベルで通用する技術、予測の力、フィジカル的な能力を見ながら、選手の評価をしていきたいと思います」と、判断基準についても言及している。

 なでしこジャパンvsカナダ代表は10月6日、IAIスタジアム日本平にて14時30分キックオフとなる。

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