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2大会ぶりの世界制覇へ! 女子W杯に臨むなでしこジャパン全23選手を紹介

2019.06.10

ワールドカップに臨むなでしこジャパン [写真]=FIFA via Getty Images

 いよいよFIFA女子ワールドカップフランス2019が開幕を迎えた。2大会ぶりの世界一を目指すなでしこジャパンは、10日にグループステージ第1節でアルゼンチン代表と対戦する。そこで、今大会に臨むなでしこジャパンの全23選手を紹介する。

【GK】

1 池田咲紀子(浦和レッズレディース)

今季好調の浦和でゴールを守り続ける守護神。若手の頃から元なでしこジャパンGK山郷のぞみの背中を見続け、先輩譲りの的確な指示でチームを助ける。男子の浦和GK西川周作を思わせるような正確なキックは、日本屈指と言える。有能なGKを多く輩出する浦和にあって、長年レギュラーを守り続けている。

18 山下杏也加(日テレ・ベレーザ)

昨季は女子アジア杯とアジア大会のふたつの決勝でゴールマウスを守り、見事アジア2冠に貢献。鋭い反射神経でビッグセーブを連発する。リーグ4連覇中の日テレで鍛えられたビルドアップも魅力で、「日本にこんなGKがいるのかと思われるようなプレーで結果を残して、女子サッカーを盛り上げたい」と今大会に意気込む。

21 平尾知佳(アルビレックス新潟レディース)

試合出場機会を求めて2017年12月に浦和から新潟Lへ移籍すると、すぐに試合出場を果たし、皇后杯ベスト8進出に貢献。翌シーズンも正GKとなり、リーグ全試合出場を達成した。クロスへの対応に優れたGKで、なでしこジャパンとしての経験は少ないが、U-17やU-19の育成年代でも代表に選出され、いずれも正GKとして活躍してきた。

【DF】

3 鮫島彩(INAC神戸レオネッサ)

高倉体制となったなでしこジャパンでは、これまで主戦場としてきたサイドバックのほかにセンターバックも担うことになり、さらにプレーの幅が広がったベテラン。チーム最年長として、3回目の女子W杯を迎える。元々は攻撃的なポジションを得意としていたため、鮫島のサイド攻撃参加はなでしこジャパンのひとつの武器となっている。2011年9月から2012年6月まで、フランスのモンペリエHSCでプレーした。

2 宇津木瑠美(シアトル・レインFC/アメリカ)

DFやMFの様々なポジションをこなせる器用さを武器に、16歳でフル代表に選出された経歴を紹介するとエリートのように見えるが、代表では控えに甘んじる期間が長かった苦労人。前回大会では、ボランチの位置でハードなマークで相手を苦しめ、準優勝に大きく貢献した。高倉ジャパンでも、ボランチ、サイドバック、センターバックをこなす。2010年から2016年まで、フランスのモンペリエHSCでプレーした。

4 熊谷紗希(オリンピック・リヨン/フランス)

20歳の時に2011年女子W杯優勝を経験。以後、なでしこジャパンのセンターバックとして主力であり続けているキャプテン。2013年からフランスのリヨンでプレーし、ボランチとしても活躍する中、女子の欧州チャンピオンズリーグで4連覇に貢献した。2018年には女子バロンドールにノミネートするなど、世界でも名の知れた選手のひとりとなった。

23 三宅史織(INAC神戸レオネッサ)

JFAアカデミー福島時代から女子特別指定選手としてI神戸でプレーしはじめ、今ではI神戸の新ディフェンスリーダーに成長した。体格を生かしたヘディングが得意で、今季のI神戸のリーグ最少失点を支えているひとり。佐々木則夫前監督時代にもフル代表に選出されており、大きな期待を力に変えて、自身初の女子W杯にたどり着いた。

22 清水梨紗(日テレ・ベレーザ)

日テレのリーグ4連覇の要因である堅守に貢献してきたサイドバック。豊富な運動量でピッチを駆け上がり、ボールを待つ味方に合わせた強弱のついたクロスを送ることができる。「チームではあまり教えられていない」と言うが、クリーンで正確なスライディングも一級品。大学を卒業し、今季から日テレとプロ契約を結んだ。

5 市瀬菜々(マイナビベガルタ仙台レディース)

今季はケガで出遅れたが、どんなチームや監督の元でもボランチとセンターバックで活躍する、いわゆる計算のできる選手。常盤木学園高校卒業後、マイナビで1年目からレギュラーを掴み、試合出場を続けている。小柄ながら、それを補う数秒先を予測したプレーが光る守備職人で、三宅とともになでしこジャパンのムードメーカーという一面も持つ。

16 宮川麻都(日テレ・ベレーザ)

果敢な攻撃参加が頼もしいサイドバック。日テレではサイドハーフやボランチ、1.5列目の位置も任されており、特に今季は主力として得点に絡む結果も残している。優勝した昨夏のU-20女子W杯でも、様々なポジションで貢献。世界の舞台で粘り強い守備を見せた。どこのポジションを任されても大きなインパクトを残す、次世代のユティリティープレーヤー。

12 南萌華(浦和レッズレディース)

2014年のU-17女子W杯と2018年のU-20女子W杯の両方で世界一を経験。特にU-20女子W杯では、キャプテンとしてチームのまとめ役となり、選手間ミーティングなどで結束を固めた。今季好調の浦和では主力で、20歳ながらゲームキャプテンも任される。「上背のある自分が相手FWに競り勝たなければ」と長所を存分に生かし、史上初となる全世代女子W杯制覇を目指す。

【MF】

10 阪口夢穂(日テレ・ベレーザ)

ボランチとして、前々回大会の優勝と前回大会の準優勝に大きく貢献。広い視野とチームを落ち着かせる冷静なプレーでリズムを作り、鋭いパスや正確なミドルシュートでフィニッシュに絡む。ヘディングのうまさも日本随一。負傷中の右ひざの状態が気になるが「持っているものすべてを懸けて臨む覚悟」と語気を強める。2015年から3年連続なでしこリーグMVPを受賞しており、国際Aマッチ124試合出場はチーム最多。

7 中島依美(INAC神戸レオネッサ)

中盤ならどこでも遜色なくこなす器用さがあり、正確で伸びのある弾道のプレースキックでチャンスを作り出す。高倉体制となってからは、一層存在感を増し、時間帯によってボランチやサイドハーフでプレーしてきた。昨季からI神戸のキャプテンを務めており、精神的にも一段と成長。これまでフル代表では無縁だった世界大会で大暴れする。

15 籾木結花(日テレ・ベレーザ)

日テレの10番を背負う慶應義塾大卒の頭脳派レフティ。クレバーなプレーで攻撃陣を操り、小さい身体からは想像がつかない強烈なシュートでゴールネットを揺らす。昨季はケガで欠場したり、ベンチを温めたり、主力になったりと、様々な立場を経験して女子W杯にたどり着いた。多角的な目で女子サッカーを見つめ、所属チームの集客に取り組むなどピッチ外での行動力も持つ。

14 長谷川唯(日テレ・ベレーザ)

「(代表に)ただ選出されるだけじゃなく、中心としてプレーしなければ」と高みを目指すゲームメーカー。ベレーザの育成組織・メニーナ時代には10番を背負ったことも。一度波に乗ると止められないキレのあるドリブルで、高倉ジャパンの攻撃の核にまで成長した。2014年のU-17女子W杯では優勝に貢献し、準MVPに当たるシルバーボール賞を受賞。大学を卒業し、今季から日テレとプロ契約を結んだ。

6 杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)

2〜3月の2019 SheBelieves Cup(アメリカ遠征)では全3試合に出場し、攻守で獅子奮迅の活躍。的確な守備と、チームの流れを止めない配球で評価を上げた。澤穂希の背番号8を継承したI神戸でも、不可欠な存在にまで成長。2014年のU-17女子W杯と2016年のU-20女子W杯の両方で、MVPに当たるゴールデンボール賞を受賞している。

17 三浦成美(日テレ・ベレーザ)

ケガが続いたこともあり、日テレでは定位置を確保できないでいたが、昨季、ケガの阪口夢穂の代役としてワンボランチに初挑戦すると、ミスの少ないプレーで主力に。その後、なでしこジャパンにも初招集され、一気にブレークスルーを果たした。決して華のあるプレーばかりではないが、周囲のどの選手とも相性がいい柔軟性を持つ。

【FW】

9 菅澤優衣香(浦和レッズレディース)

前回大会のカメルーン戦で決勝点を決め、なでしこジャパンのGS突破を確定させた。その際に決めたヘディングシュートなど、上背を生かしたゴールを得意とし、2014年から2年連続でなでしこリーグ得点王を獲得している。昨季のアジア大会決勝での決勝点や、先の女子W杯前最後のスペイン戦での同点弾など、要所でのゴールが頼もしい。「前回、川澄(奈穂美)さんが付けていた9番だから自分もヒロインになれるかな」と笑う。

8 岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)

相手守備陣の隙間を縫うように突破するドリブルで、攻撃に動きを与えるストライカー。チーム最年少で参加した2011年の女子W杯を経て、2015年の女子W杯は準々決勝で決勝点を決め、成長の跡を示した。現在はひざにケガを抱えながらも「澤(穂希)さんや宮間(あや)さんがチームを第一に考えてやってきたことを見てきた」と、過去の経験を生かしてチームメイトへの気配りにも重点を置く。

20 横山久美(AC長野パルセイロ・レディース)

高校卒業後の2年間は苦しんだが、AC長野に移籍すると、その得点能力が一気に開花。相手監督も舌を巻くほどの決定力で、チームをなでしこリーグ2部から1部へと導いた。その後も1部でゴールを量産し、1.FFCフランクフルト(ドイツ)に移籍。「小さい身体だからこそ、できることもある」と自信を胸に帰国し、今季からAC長野ではキャプテンを担う。昨季の女子アジア杯決勝では、優勝決定弾を決めた。

11 小林里歌子(日テレ・ベレーザ)

ひざのケガにより、約2年半もの間公式戦から遠ざかっていたが、2018年4月に復帰すると、徐々にパフォーマンスを上げ、今季なでしこジャパンに初選出された。目の前の相手が嫌がる位置にドリブルで侵入し、積極的にゴールを狙う。2〜3月の2019 SheBelieves Cup(アメリカ遠征)でなでしこジャパンデビューを果たすと、出場2試合目では早くも初得点をマークした。

13 宝田沙織(セレッソ大阪堺レディース)

当初は、今大会前の国内合宿にトレーニングパートナーとして参加するのみだったが、ケガで離脱のFW植木理子(日テレ)に代わって追加招集された。ポストプレーやヘディングで強さを見せる万能型ストライカー。JFAアカデミー堺の1期生で、優勝した昨夏のU-20女子W杯では、準MVPに当たるシルバーボール賞を受賞。2018年のAFC年間最優秀ユース選手(女子)賞も受賞した。今季はなでしこリーグ2部の得点ランキング1位を守る。

19 遠藤純(日テレ・ベレーザ)

今大会のチーム最年少。優勝した昨夏のU-20女子W杯では、飛び級選出ながら大会中にレギュラーを獲得し、スピードを生かしたドリブルと多彩なキック、左足での強烈なシュートでヤングなでしこに勢いをもたらした。「スピード任せのプレーだけでなく足元も磨かないと」と、あえて競争が激しい日テレに加入した後も研鑽を続ける、吸収力抜群の19歳。

文=馬見新拓郎
写真=FIFA via Getty Images


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